• 岩本貴志

カイツブリ観察日記、続編 その10、巣の素材

最終更新: 6月26日


巣が沈みそうなので、一生懸命補修するが、6月1日



このブログ「続、カイツブリ観察日記」は2018年5月から11月までの間、東京、井の頭公園で観察したカイツブリの生態を、写真と共に紹介しています。



あっという間に5月が過ぎ去り、太陽が最も北にやってくる6月に入りました。


繁殖に大忙しの鳥たちも同様、日の経過の事を感じているかと思います。

彼らにとって、この時間は非常に貴重なもの。


夏はそんなに長くないのです。


6月は梅雨にも入る時期で、じめじめしていて嫌われる時期でもありますが、僕らや生き物たちが生きていけるのも雨のおかげ。

日本の自然が豊かなのも雨のおかげです。

雨の恵み、ありがたさをこの梅雨の時期、感じてみてはいかがでしょうか。

雨の天気を、天気が悪いと言っていてはばちが当たるかもしれません。

俗に言ういい天気が毎日、1年間続いたらどうなってしまう事やら、

考えただけでもぞっとしてしまいます。

弁天橋のカイツブリの巣、一度流されてしまい作り直したのですが、その巣がどうにも心もとない状態です。

今回はその事について取り上げます。




前回、巣の素材が枯れ葉から水草に移り変わった事を紹介した。

その水草は巣の素材に向いていないのだ。

カイツブリは巣の素材を葉をちぎって使う事もあるが、多くは池の底に沈んだものを利用する。

という事は水に沈む素材、ほうっておいたら沈んでしまう。

水面に伸びる木の枝先などに、水底から拾ってきたいろんな素材を絡みつけ引っ掛け巣を作る。

木の枝に上手く引っかかった素材は、乾き、浮力も発生。

自ら巣が浮くようになればしめたもの、その上にどんどん巣材を乗せ、巣が形作られていく事になる。

そこに再び湿った水草を置くとどうなるか、

乾いていた枯葉などが再び水を吸い込み重くなってしまう。

そして再び沈んでいく。

水草はなかなか乾かないどころか、生きているので水面から水を吸い上げますます重くなってしまう。

巣が沈んでいけば、働き者のカイツブリは、補修に取り掛かる。


そうすると、さらに巣の上に水草が載せられる事になる。

沈みそうになればなるほど一生懸命に、水草の巣材を運んでくる。

ますます巣が沈んでしまう。

こういった悪循環が繰り返されてしまう事になる。

素材の事に 早く気づいてくれないかな? 再び水草を運んでいくカイツブリ君。

最初の巣は、まだほとんど水草の生えてない時期、枯れ葉や枯れ枝メイン。

上手く木の枝に絡んでいなかったのか、外敵に襲われてしまったのか、巣は流されてしまった。

それでもその巣は、今のものよりずっとしっかり水面に浮いていた。

ブログにも乗せたのだが、去年、弁天池で6羽の雛が孵ったのだが全滅してしまった。

その主な原因は巣材が水草だったため半水没。

雛の体温が奪われてしまったのが原因と見ている。

今晩は雛が孵る夢でも見るのかな? ぜひ現実になってほしいものだ。

カイツブリ君、がんばって巣の補修。

でも、水草ばかりで巣は補修されるどころか沈んでいく。

これから梅雨に入るので、雨が心配だ。

果たして上手くやっていけるだろうか?


つづく



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