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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

D800EからD850への世代交代!「ミラーレスを選ばなかった理由とは?」


D850正面



今回は、長年使っていたニコン、D800EからD850へのメインカメラ交換、世代交代についてお話しようと思います。


ミラーレスにするか、一眼にするかで迷っている方のカメラを選ぶ参考になれればと思います。


前半部分に書いたD800Eを使っていく理由については、趣旨から外れていたので別記事としてまとめました。


D800E,まだまだ使っていく理由





ミラーレス全盛の時代に一眼レフを購入した理由


ニコンからはボディー内手振れ補正を搭載したフルサイズミラーレスZ7がすでに存在する。


ミラーレスカメラが全盛になりつつある昨今であるが、ミラーレスのZ7を写真を撮るためのメインカメラとして購入するという考えは一切無かった。


ミラーレスとしてはパナソニックのGH4を使っている。

主に動画用としてだ。


パナソニックのGH4を使っている経験を踏まえ、一眼レフを選んだ理由を僕の独断と偏見で挙げてみる事にする。




一眼レフのファインダー、愛機 D800E



一眼レフを選んだ理由、

一眼レフのメリット、ミラーレスのデメリット



1、ミラーレスは目への負担が大きく、視力を落とす事になりそうだと感じたから、


僕自身、野鳥や野生動物の撮影が多いので、ファインダーをずっと覗き続ける事が多い。

ファインダーの中の液晶画面を長時間にわたって凝視するのはけっこうきつく非常に眼が疲労する。


以前、数ヶ月に渡ってタンザニアのセレンゲティで野生動物の撮影をしていた時の事である。

当時殆どが動画での撮影、その時はファインダーの液晶画面を朝から晩まで覗き続ける日が続いていた。


疲れが重なってくると左右の目の見え方に変化が出てきた。

それは夕暮れ時から暗くなる時間帯に顕著に現われるようになった。


普段であれば左右の眼の見え方はすぐに補正され同じ様に見えるもの。

だけど、その補正がされず、左右の眼で見え方が違ってきたのだ。

左右で見え方が違うのは、ものすごい違和感。


どう違って見えるかというと、片目が明るく見え、その逆が暗く見える。

普通に考えると、こき使って液晶画面を見続けた眼のほうが暗く見えると思ってしまうがそうでは無かった。


こんな感じで見えるようになっていた



液晶画面を覗いていなかった眼が暗く見える


夜だけでなく昼間でも右目と左目とで色とコントラストが違って見えるようになった。

こちらは液晶画面を覗きこき使っている目が、コントラストが低く、色が薄く見えるようになった。


当時はファインダーを覗く目を変えて左右でバランスを取って同じように見えるようにし何とか対応した。

撮影以外の時はコンピューターなどの液晶画面を出来るだけ避けて、なるべく眼を休めるようにし、ビタミンAの補給としてニンジンをよく食べた。

その甲斐あってか、眼は元通りに復活、撮影は続行する事が出来た。


ファインダーを覗いている効き目が白内障になっってしまったというビデオカメラマンの知り合いがいる。

当人は「ファインダーをいつも覗いていたので白内障になってしまった」といっていた。

その後、手術し完治。


自身の経験からも液晶を至近で見続け、白内障になってしまう危険があるかもしれないという事もうなずける。


液晶画面を覗き続けるのは動画では致し方ないけれど、写真撮影でまでそんな危険、そんな悪夢は繰り返したくないと感じた。


今時の一眼デジカメ、その殆どの機種にライブビューも備わっているので、普段は一眼ファインダーを使い、液晶が使いたい時や使ったほうが有利な時は一眼付属のライブビューを使えばいいのである。


一眼レフカメラのファインダースクリーンに映写される映像は、実物が光学的に投影されているものなので見続けても眼への負担は非常に少ない。

太陽なんかの超高輝度の被写体は別にしてだが。


目は大事に、末永く良い状態で使いたいたいと思ったのが一眼レフを選んだ最も大きな理由だ。




2、ファインダーの明るさ


ミラーレスの液晶の場合、昼間の炎天下や、夕暮れ時の暗くなる時間帯、外の世界と液晶画面に映し出される映像との輝度差はかなり大きくなる。


特に暗い時間帯にファインダーを覗いている目は焼けてしまい、ファイだーから目を離しても外の世界は暗闇でよく見えなくなってしまう。


そんな状況になれば、野鳥や野生動物など動く被写体を見失う原因になりかねない。


暗闇に慣れた目でファインダーを覗くと、一瞬こんな感じで見える (GH4)


ファインダーの明るさに、目は直ぐに慣れるが、暗闇にはなかなか慣れない。



逆に真昼間の明るい状態でも、液晶画面を覗いた瞬間、液晶が暗く感じて、慣れるまでに多少の時間がかかる。


液晶画面は、外の明るさに合わせて明るさを変化させる機能もあるが、一眼スクリーンには遠く及ばない。


一眼レフのファインダースクリーンに投影される映像は、暗い夜でも、真昼間でも外の明るさに完全に比例し一致するので見やすく、自らの眼も常に撮影準備は出来ている状態となる。

暗がりで、せっかく暗さに慣れた眼を焼いてしまう心配は全く無いのだ。



3、暗がりでのファインダー像


ミラーレスファインダーには、暗いところでも良く見えるようにシャッター速度を遅くして表示する機能があったりする。


その像は静止していればそんなに問題ないのだが、動いていれば軌跡となって表現されてしまうので非常に見づらく、構図も合わせずらい。

また、暗部の黒つぶれとノイズもまた醜くなる。


一眼レフファインダーは常に見たまんま、軌跡になって表現される事も無い。


液晶画面には、

肉眼で見えないほど暗いものを写し出しピント合わせが出来たり、星の撮影でのピント合わせをしたり、また広角レンズでの厳密なピント合わせが出来たりと、いろいろなメリットがあるのもまた事実。



やはり液晶ライブビュー一眼スクリーンの両方使い分け、おいしいとこ取りが出来る一眼レフに軍配が上がる事になる。



4、電池のもち


一眼レフは電源を入れっぱなしでもすこぶる電池が持つ。


動物や鳥などの被写体との長期戦になっても電池の事は殆ど気にせず、電源を入れっぱなしで撮影に集中出来るメリット。


一眼レフはファインダーは覗けばいつでも撮影可能状態。とにかく思いがけない瞬間に強い!



ミラーレスだと電池の節約のために、スタンバイ状態にするのが普通、常に電源オンの状態が理想なのだが、それでは電池は消耗してしまう。


ミラーレスがスタンバイ状態の時、液晶画面はOFF、真っ黒で何も見えない。

いざ撮影したい瞬間、立ち上がるまでの数秒間、数カット撮り逃す事につながってしまう。



また、頻繁に行なう電池交換、その電池交換をしている時間も全く無防備になってしまう瞬間。そんな電池交換も一眼レフよりも頻繁に行なう必要が生じる。


電池が充電出来ないような状況、例えば山の縦走や滞在など、にはまたその電池の持ちがいい一眼レフが有利になる。

電池のもちの悪くなる冬場だとなおさらだ。



5、瞬発力


すぐに何か撮影したい時、電源がオフであっても一眼レフは電源を入れた瞬間、すぐに撮影を開始する事が出来る。


ミラーレスだとそんな時、電源を入れて立ち上がりに多少時間がかかるので最初の数カット、撮り逃す事につながってしまう。


これは上の4、とダブっているかな。



6、一瞬の遅れ、タイムラグ


液晶画面、以前と比べるとその遅れ、タイムラグは非常に少なくなっているが、一瞬事象から遅れた世界が液晶画面に映し出される


ミラーレス液晶に写っている映像は一瞬昔の過去、どんなに瞬間的ににシャッターを切ったとしても、その瞬間は一瞬遅れているのだ。


タイムラグが全く無い一眼レフと比べるとやはり不利になる。


さらに、液晶画面は秒間30コマ、もしくは60コマでの表示。

実際は連続した静止画が表示されているのだが、テレビと同様に動いているように錯覚して見えているもの。


昼間の明るい状況下ではシャッター速度が速くなるので、その液晶画面に表示される映像のコマとコマの間がブランクになってしまい、その間の事象は何も見えなくなってしまう。


どんな感じか下に記して見た。


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時間の流れ →


黒い線が液晶表示画像を取得している瞬間。

白い部分は全く見えていない事になる。


人間の視力では殆ど気になることは無い事だが。

見えない部分だけで何か連続で起こっている事象はファインダーでは全く見えない事になる。


現実の世界には、そのコマとコマの間にもほぼ無限の事象が存在する。

一眼スクリーンはそんな無限の事象も見逃す事無くリアルタイムに全てを見る事が出来る。




7、ファインダーの解像感と諧調表現



ファイダー像、三種比較


ファンダーに携帯カメラを押し付け撮影、撮影倍率は全て一緒。


ミラーレス、GH4のファインダー像


  • 液晶特有の白とびが見られる。

  • 撮影される画像の、ホワイトバランスや露出を確認品がら撮影出来るメリットがある。

  • コントラストが強く、覗いていると目が疲れる。


D800Eのファインダー像、DK11M マグニファイヤー使用


  • 一眼ファインダーは白とび、黒つぶれする事も無く、見たまんま。

  • 長時間凝視しても、そんなに目が疲れない。

  • 露出やホワイトバランスが間違った設定であっても、いつでもきれいに見えてしまうという欠点がある。


D850のファインダー像

ついでに、D850も比較。

マグニファイヤーを付けたD800Eよりもファインダー倍率は小さい。

新しくなって、撮影情報表示の色が変わった。



液晶の画素数は上がり非常に細かなところまで見えるようになったが、質のいい一眼ファインダースクリーンはまだまだ上。


画素数と同等に重要な諧調表現に関してもかなり良くなって来ているものの、ファインダースクリーンに遠く及ばない。

ミラーレス液晶は暗部はつぶれやすく、明部は飛びやすい、その中間の諧調表現も然りである。


一眼のファインダースクリーンに投影される映像は実物が光学的に投影されているもの。

その諧調表現はほぼ無限大、その見え方は目の能力に依存し、眼のいい人ほど、一眼が有利になってくる。


目の悪い人ほどミラーレスがいいとも言えなくも無いかな。


白飛びする事も黒つぶれする事もない。


太陽などの高輝度被写体は別にしてだが。




8、聞きなれたシャッター音


一眼レフはシャッターを切るたび、「パシャッ!」「パシャッ!」と写真を撮ってるな、と感じる。


ミラーレスでもミラーは無くともシャッターの作動音は聞く事は出来るけど、ちと物足りない。


その一眼レフのシャッター音は、ある意味音楽を聴いているような心地良さ、と安心感。

また、撮影にリズムを与えてくれる。


電子的に作られた音でなくアコースティックの音の響き。

聞いているだけでもカメラ好きは楽しくなってしまう。


それは、何の事は無いミラーが上がって、シャッターが作動し、再びミラーが下がるという単純なもの。

でも、そこには数十万回にわたって精度を出し続ける、究極のアナログメカ、そしてそのメカを現在の水準までに精度と耐久性を高め上げた日本人の職人技術、さらには自分自身が日本人であるという誇らしさまでを感じる。


ちょっと言いすぎかな?



今までなんとなく思っていた事を列記してみたが、

書いていて、まだまだ写真撮るなら一眼レフだなーという思いがより強くなった。





悪い事ばかりだとバランスが悪いので

ミラーレスのメリットを上げてみる事にする



1、ミラーレスは読んで字のごとくミラーが無いので、フランジバックが短く済む。


だから標準から広角系レンズ、またズームレンズにおいて一眼レフでは設計の出来なかったようなレンズの設計が可能となる。


これによってレンズのコンパクト化、高性能化、大口径化を可能とする。


それで安くなるとか、値段にも反映されればいいのだが、その期待は薄そうだ。



2、ミラーボックスの排除、ペンタプリズムの排除によるカメラのシンプル化とコンパクト化。



3、フランジバックが短いので、アダプターを介せば各社多くの一眼レンズが取り付け可能に。



4、ピントとフレームが完璧に確認出来る。


一眼スクリーンだと機種によっては微妙にずれていたりする事もある。



5、撮影される映像を常に確認しながら撮影出来る


露出、ホワイトバランス等。



6、顔認識、瞳認識などで、オートフォーカスの精度が非常に高く画面の隅っこまでピントを合わせてくれる機種多数。


被写体の認識能力が高い。


上位機種は、人物などの撮影でフォーカスポイントにしがらみにとらわれる事無く、画面の中を動くモデルでも画面の隅まで高い精度でピントを合わせ続けてくれる。



7、ボディー内手振れ補正で、その効果を確認しながら撮影出来る。



8、シャッターを切っても消えないファインダー像、(メカシャッターを使わない場合)





と、思いついたことを列記してみた。


1~3は物理的に一眼レフでは出来ないミラーレスのメリット。


1ミラーレスでしか設計出来ないような、短フランジバック超高性能広角レンズを使うのであれば、そのレンズのためにミラーレスを使うのはありだと思う。


一眼望遠系レンズの後玉の配置が奥まったところにあるのを見ると、短焦点望遠レンズではその短フランジバックの恩恵はあまり無さそうだ。


デメリットになってしまうがミラーレス用に設計されたフランジバックが短いレンズは逆に応用が全く利かなくなってしまう。


例えばアイピースを取り付けて望遠鏡として使ったり、他社メーカーのカメラと付け替えて遊んだりとかもあまり出来なくなってしまう。


ま、それはメーカーとしてはメリットなのかな。



標準から広角系であればそのレンズのコンパクト化と相まって、機動性は大幅に上がる事だろう。


ただ、若干の欠点としては、サンニッパやそれ以上の大口径の望遠レンズを使うのであれば、カメラのコンパクトさに恩恵を感じる事はあまり無いだろう。

というか不利になってしまうかもしれない。


そもそも軽量化を考えて大口径単焦点望遠レンズは使わないもの。


大口径望遠レンズは頭でっかちで、重心が前に偏りがち。


カメラが小さいと大口径望遠レンズはバランスが悪く構えにくい。

重量的には軽くともその持ちにくさから逆に重く感じ長く構えられなくなってしまう。


4~9一眼でも、ライブビュー機能を使えば理屈的には可能な事。



また、ポートレート系の撮影であれば、顔認識、瞳認識ものすごい武器になるだろう。


大口径レンズを開放近くで、撮りたいフレームのまま、フレームの中を動くモデルの目にオートフォーカスでバシバシピントを決めてくれる、それも画面の端っこまで。

そんな夢のような撮影が出来るのはミラーレス。


ポートレートの撮影であれば、動く野生動物と違って長期戦というのも少ないだろうし、光の条件、明るさも程よい事だろうから目への負担もそうそう大きくはなさそうだ。



こう見てみると、ポートレート系の撮影、超広角を必要とする分野ではミラーレスが一眼レフを凌駕している分野だと感じる。


でも、野鳥や野生動物を望遠で撮るにはミラーレスはまだまだ圧倒的に不利だと感じた。



という事で、上で述べた事を総合して、望遠をメインとして、自然系の被写体を追いかけるものとしては、一眼レフカメラに落ち着く事になったしだいであり、ミラーレスを導入しなかった理由でもある。



ニコン使いの僕としては一眼レフのデジタルカメラ、D850を選ぶという結論に至ったのでした。




まだD850は使い始めたばかりなので、その秘めた能力についてはまだ語る事が出来ません。

今後このブログでこのカメラの使用レポートなんかも上げていこうと思います。




最後までお読みいただきありがとうございました。


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