BLOG

岩本貴志の勝手気まま、ブログ

餌捕獲への挑戦、「オオタカ、2」

今回は、前回取り上げたオオタカのその後を取り上げます。

何度も挑戦するが、なかなかうまくいかない狩り

猛禽類には人々を魅了する何かがある。

研ぎ澄まされた敏捷さ、鋭さ、鳥類の頂点に立つにふさわしい、かっこ良さと美しさ。

管理人も魅了された一人で、このオオタカの幼鳥を知ってからは1週間毎日通っている。

さらに何ヶ月も前の2月に親鳥が交尾を始めた時期から観察、撮影している人たちもいる。

彼らは、このオオタカの繁殖を成功させるために営巣木周囲のバリケードの設置に貢献したり、何度もカラスの襲撃からオオタカを救ってくれたという。

ここまで雛が無事に育ってくれたのも彼らのおかげだ、敬意を表したい。

ここは人々が主役の都市部、環境も人々の管理のもと運営されている。

生態系の土台となる環境を管理介入する事で人々も生態系の一部だ。

親鳥が最後に餌を運んできてから4日が過ぎた。

その間、狩りは成功していない。

セミで凌いでるにしろ、空腹はピークに達しているはずだ。

親鳥が餌を運んできてくれないのであれば、幼鳥は自分で狩りに成功しなければならない。

生き残るためには、この難関をなんとか乗り切らなければならない。

セミ取りは得意になったが、そろそろ食べ飽きた

オオタカは飛んでくるセミをロックオン、しかし、危機を察知したセミは戦闘機のように一気に反転急降下、難を逃れた。

東京都市部であろうとアフリカのサバンナであろうと、食べるものと食べられるものの攻防の下、生態系が形成されている。

常に生きるか死ぬかの攻防だ。

自然、野生が美しいのは、この攻防の下で長年常に磨き上げられ続けているからだろう。

とにかく無駄がなく研ぎ澄まされたものだけが生き残る。

何を考えているか分からないセミの飛び方一つとっても、そんなたくましさを垣間見ることが出来る。

セミばかり取っていて、セミ取りはかなり得意になった幼鳥だが、今回はうまく逃げ切ったセミに軍配が上がった。

きっとこのセミは子孫を残す事だろう。

初めて自分で狩ったコゲラを貪り食う、4日ぶりのまともな食べ物

その日の夕方、空腹だった幼鳥はやっと狩りに成功した。

何日も餌を運んでこない親鳥の狙いは子を空腹にさせ、なんとしても餌を捕まえなければと思い立たせる事だったのだろう。

狩られたのはコゲラ、自分で鳥を狩ったのはおそらく初めてだ。

この狩りの成功から、幼鳥は親鳥の事を「ピーョ、ピーョ」とあまり呼ばなくなった。

幼鳥はこの狩りの成功で一気に逞しく大人に近づいた。

満月の近い月空の下、オオタカの幼鳥はしばらく電柱の上で佇んでいた

日も暮れあたりは暗くなり、夜空に月が昇ってきた。

ねぐらに戻る前に幼鳥はしばらく月空の下で佇み、何か考え事をしているようだった。

「そろそろ遠くへ羽ばたいていこう」とでも考えていたのかもしれない。

追記

オオタカの幼鳥自らコゲラの狩りをしたと書いたが、実際この時、誰も狩をしたところを見ていない。

もしかしたら親鳥が狩りが出来ずにいる子へ差し入れを持ってきてくれたのかもしれない。

分かっている事実はオオタカの幼鳥が小鳥を食べたという事。

そこへいたった状況は誰も確認出来ていない。

Copyright © 2014 TAKASHI IWAMOTO VIDEO / PHOTOGRAPHY All Rights Reserved.