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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

台風が通過して、 「カイツブリ観察日記、20」

このブログでは今、東京都、井の頭公園のカイツブリという鳥に焦点を当てて、そこで見られた出来事を写真とともに管理人独自の視点で紹介しています。

9月17日、直撃はしなかったものの井の頭公園にも多量の雨を風をもたらした。

野生の鳥たちは、何とか風と雨を凌げる場所に避難しながらも、濡れながら時が過ぎるのを待つしかない。

井の頭公園などであれば、橋などの人工物を上手く使う事も出来るだろう。

前回のブログに載せた写真を撮った9月12日を最後に、追い立てられていた雛はついに姿を消してしまった。

親にも兄弟にもにいじめられ、残念ながら生きる気力も弱まってしまっていたようだ。

親鳥からえさもろくにもらわず、兄弟よりも成長が遅く、毛(羽)並みも悪く、ひとまわり小さくなってしまっていた。

兄弟にも、親鳥にも追い立てられ水面にうずくまってばかりいた雛(左) 9月12日

もう一羽の元気な雛は水面をあちこち動き回り、小さな兄弟の近くに寄ってきて羽づくろいと伸びをして、親鳥のもとへ行くと思いきや兄弟をひとつつき。

親鳥のまねをして、相手を追いたて、つつくのを遊びとして学習してしまったようだ。

小さな兄弟は精神的にも肉体的にもまいってしまい、じっとうずくまっている事が多かった。

この雛はこの日を最後に、姿を消してしまった。

おそらく死んでしまったのだろう。

ある時期から、親鳥が一羽の雛を集中的に攻撃する姿を、他のペアでも何度か目撃した。

捕獲出来るえさの量によって、育て上げる雛を親鳥が選出しているのだろうか?

やられる雛を見ていると、非常にむごく、かわいそうに思えてならない。

何かをきっかけに、攻撃性のスイッチが入ってしまるのだろう。

やられるほうは弱そうな雛の方のようだ。

他の目撃例でも、一羽の雛への執拗な攻撃の後、その雛は姿を消してしまった。

自然の姿は生きるためには情け容赦が無い。

客観的に見れは、子孫を残すためには効率的なのだろうが。

再び濁ってしまった井の頭池の水、晴れているにもかかわらず水中はこんなにもうす暗い

管理人が観察を始めた頃、非常に澄んでいた池の水も、今はこんなにも濁ってしまった。

井戸水の水量も、循環装置の能力も水温の上がる夏には浄化が全く追いついていないようだ。

上の写真は、井の頭自然文化園の池の断面が見れる場所、目の前2-3センチしか透明度が無い事が分かる。

こんなに濁っていては目の前にいる魚も見逃してしまうだろうし、自分のえさを獲るだけで精一杯なのかもしれない。

漁のため潜ったカイツブリは、潜った場所と出てくる場所が非常に遠く、水中を長距離泳いで魚を探しているようだ。

それでもなかなか魚は捕まえられない。

使用するエネルギー対効果、あまり割に合わなそうだ。

トンボなどの昆虫類も非常に少なくなってしまっているので、えさは潜って探す他無い。

最近は井の頭池から鵜も姿を消した。

おそらく不漁が原因だろう。

観ていて、この親鳥はひな鳥をほったらかしてどこかへ行ってしまっている時間が非常に長い。

自分のえさを獲るのに精一杯で雛にまで手が回らないのか、子育ての放棄を考えているのかもしれない。

親鳥は雛に潜るのを促しても、全く潜ろうとしない。

親鳥はたまに雛の元に戻ってはえさを与え、雛に水中に潜るのを促すのだが、どうもこの雛は潜るのが嫌いなようで、ほとんど潜ろうとしない。

自分で潜って漁が出来ないと、カイツブリは自分自身で生きていけないし致命的だ。

何でもまねする子だったのに、潜るのは真似しないのはなぜだろう。

濁った水に潜るのはあまりいい気持ちのするものではないからか?

それともお腹が減ってその気力も無いからなのか?

一人残された雛はひたすら池の周囲を徘徊、水面に浮かんだ昆虫の死骸などを探し食べていた 9月16日

親鳥はどこかへ行ってしまい、しばらく戻らず、兄弟もいなくなってしまった今、独りぼっちになってしまった雛はただひたすら池の周囲を徘徊、昆虫の死骸など食べながらさまよっていた。

小さな昆虫ばかりではとてもお腹がいっぱいにはなれない。

そして、この次の日、台風18号が通過、東京にも多くの降雨と風をもたらした。

台風の影響だかは分からないが、この写真を最後にこの雛も姿を消してしまった。

今まで、姿を消していなくなってしまったと思われていたカイツブリが、しばらく後にひょっこり姿を現したりした事もあるので、まだどこかで生きているかもしれないし、そう願いたい。

台風通過後、池の周囲、雛を探しまわる親鳥が見られた、9月18日

台風通過後、親鳥は池の周囲を行ったりきたり、しきりに雛を探す姿が観察された。

雛はどこにも見当たらない。

雛が見つけられない親鳥は気力を失い元気を失ってしまったようだ。

そんな隙を隣人のカイツブリたちは見逃さなかった。

右奥を逃げるのが子を失った親鳥だと思われる

子を失った親鳥は歯向かう事無く別のカイツブリに場所を譲ってしまった。

右の逃げる鳥が雛を失った親鳥だと思われる、こちら側から侵入者に水しぶきをあげ攻撃をされている、

左を飛ぶのは外から一緒にやってきたうちの一羽。(と思われる)

この後、後からやってきた2羽はガマ藪近くで合流した。

どうも場所を乗っ取ったのは2羽とも若鳥のようだ。

さらには場所を乗っ取った後、真っ先にガマ藪に入ったので、もともとこの場所を乗っ取られ、どこかに飛んでいってしまったと思っていた仲良し兄弟かもしれない。(カイツブリ観察日記、6)

固体識別は出来ていないので真相のほどは分からない。

この場所を乗っ取った若鳥、まだ羽に茶色が多く残っている

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