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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

母鳥の狩り、「都会に進出した猛禽、オオタカ」20

雛たちが小さく真っ白だった頃には雛に付きっ切りで世話をしていた母鳥も、雛たちの成長とともに外出する事が多くなりました。雛たちが外敵になどに襲われる心配も少なくなったのでしょう。母鳥の外出にもちゃんと理由がありました。今回はその事についてとりあげます。

このブログ「都会に進出した猛禽、オオタカ」では、しばらく前の事₍2017-2018年)になりますが、都会の公園で出会ったオオタカについて記載しています。その野生の輝きに魅了され、およそ1年間にわたりオオタカを追いかけ続けました。その時の様子を妄想を込めてつづった観察日記になります。全ては都会の公園で繰り広げられた出来事です。

雛たちが成長し大きくなってくると外敵に襲われる心配は少なくなってきた。

でも、今度は雛たちを賄うための食べ物の心配が出てきた。

雛たちは日々成長し、それにともない食事の量も増加、巣立ち前の雛たちの食事の量は親鳥と同等もしくはそれ以上必要になってくる。

3羽の雛と母鳥、そして狩りをするオス親の合計5羽、その全ての食事をオス親1羽で賄うのはなかなか大変。

巣の周辺に隠してあった貯食もすぐに底をつくようになり、母鳥自身も獲物を狩らなければならない事に感ずいているようだ。

母鳥は巣からよく外出し、あまり巣に戻らなくなった。外出といっても、オスのようにどこか遠くにいくわけでもなく、巣の周囲。

カラスなどが襲撃に来ても、すぐに助けに行ける場所である。

母鳥は、巣のある森の木の梢に登り、そこから獲物を待ち構えるようになった。

ターゲットは、オオタカの存在に気づいていない油断している獲物だ。

母鳥の外出の主な理由は、雛たちのために獲物を捕らえようとしているのだった。

木の梢から獲物を待ち構える母鳥、6月14日

オス親は巣の周辺ではあまり狩りをしていないので、公園近辺には油断をしているハト等が結構やって来る。

オス親よりも一回り大きな母鳥、小回りは効かずとも一撃はオスよりも強烈だろう。

ターゲットは大きなハトに絞っているようだ。

ターゲットが絞られたら高さを利用して一直線に滑空、加速、獲物に背後から一撃を食らわす。

ハトでもオオタカに一撃を食らったら一巻の終わりである。

雛たちに目をやり「獲物捕まえたからね、すぐ持っていくから待ってて!」

さすがはオオタカ、狩りの名手、子育て中でなまっている体にもかかわらず、ドバトを仕留めた。

程よい料理場所、太めの枝が横たわった場所に獲物を運び込んだ母鳥。

早速、雛たちが食べやすいよう、解体作業を始めた。

巣からそう離れていない場所、母鳥は解体前、雛たちに一旦目をやり、「獲物捕まえたからね、すぐ持っていくから待ってて!」とでもいっているようだ。

獲物のドバトの体を足で押さえつけ、獲物の羽を嘴で一本一本引き抜いていく。体全体の羽を抜くため時々獲物を回転させながらの作業だ。

さすがはオオタカ、何を行なうにも一心不乱、集中力がものすごい

作業中はとにかく一心不乱に作業を進める。

オス親が巣を作っている時もそうだったがその集中力はものすごい。

この集中力が、命がけで逃げ惑う獲物を捕らえ、生きてきたあかしなのだろう。

母鳥は30分弱かけて獲物を解体した。

一旦見晴らしの効く場所で巣の周囲、外敵がいないか確認

解体した獲物はまっすぐ巣に持ち帰る事無く、まずは一旦巣の周囲が見渡せる場所に移動。

外敵など周囲にいない事を確認してから巣に獲物を運ぶ。

内心早く雛にエサを運びたくてうずうずしている事だろう。

多くの鳥たちは、同様、繁殖中大事な子供達を守るためまっすぐ巣に行かず、こうやって回り道をして敵の目を欺こうとする。

「いたずらカラスもいないし大丈夫そうだ!」獲物を巣に運ぶ母鳥

ドバトも羽を引き抜くと、こんなに小さくなってしまった。

雛の巣立ち前にはこのサイズの獲物が毎日何羽も必要になってくる。

この頃の雛たちはまだお母さんから口移して餌をもらっている大きさ。

今日、3羽の雛たちは、この獲物でお腹いっぱいになれるだろう。

そうすれば旦那の持ってきてくれる獲物が明日のために貯食にまわせる。

つづく

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