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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

  • 岩本貴志

時代と共に変化するレンズ、手元にあるニコンの3本

最終更新: 10月29日

左からAi Nikkor 50mm f1.2とF3T、AF Nikkor 85mm f1.8DとF4S

、AF Nikkor 24-70mm f2.8GとD3


  1. Ai Nikkor 50mm f1.2s, 1981年9月発売

  2. Af Nikkor 85mm f1.8D, S型1988年発売, D型1994年3月発売

  3. AF Nikkor 24-70mm f2.8G ED 2007年11月30日発売



僕自身今でもよく使う年代の違う3本のレンズをカメラに取り付けて、並べてみた。


短焦点とズームレンズが混ざり、統一性を欠いているのは、ご愛嬌という事で。


Ai Nikkor 50mm f1.2S

Ai Nikko 50mm f1.2S

1981年に発売のマニュアルレンズ、

この時代のカメラで使ったのは、F3、F3HP、F3T

レンズの作り

上の3本の中では圧倒的にしっかりとした作り。


当時としては当たり前の作りなのだが、最近のレンズと比べると圧巻の作り。

ずしりと重いが、なんともいえない信頼感を感じさせる。


その殆ど全てが金属部品で、レンズもしっかりと鏡筒に固定されている。

長年使っているが、がたなど発生しそうに無い。


絞りリングも金属製。

塗装の質

も良く、長年使っていても下地が出てこない。

最近のカメラを凌ぐクールなデザインのF3HP (T)

F350mmf1.2、発売から40年近く経つのに、最近のどのカメラのデザインよりも斬新さを感じる。


写真のF3Tブラック1984年9月発売

このボディの赤いアクセントF3以降ニコンカメラのトレードマークになった。

無駄な贅肉が全く無く、贅肉が付く前の旧ランクル70系に重なるものがある。


この時代のカメラもレンズも、金属が主体。

フォーカスリングの操作性

フォーカスリングをまわしても、しっとり滑らか、音を発さないので動画でも安心して使える。


ゴムローレットの素材、すこぶる耐久性が高く、いつまで経っても変わらない質感と感触。


フード

フードもしっかりした金属製、内面反射もリング状にねじが切ってあるので遮光もばっちり。



50mmf1.2用フード HS12 の内面反射



フードを取り付けても、レンズキャップが取り付けられる。

フードは逆付けも出来るので持ち運びに便利。

逆付けにしても、レンズキャップが取り付けられる、考え抜かれたデザイン。


まとめ


詳しい事は以前書いたブログで取り上げている。


このニコン50mmf1.2ポートレートから、天体、風景と何でもこなしてくれるレンズ。


開放から絞りを変化させると、写りも大きく変化するレンズ。

絞りリングは、画質をコントロールリングのように感じる。


持ってるレンズの中で、写真を撮るのが最も楽しくなるレンズだ。

イメージを作り、しっかりと構えて1枚1枚じっくりと撮るレンズというか、そうさせてくれるレンズ。


写真を撮る前からイメージが膨らむレンズだ。



Nikkor AF 85mm F1.8D

Nikkor AF 85mm f1.8D


1988年発売

この時代の使ったカメラは、F4S


Sタイプから、距離情報が内蔵されて、Dタイプに変わったが基本的には一緒。


F3 AFレンズを別にすれば、ニコン初代のオートフォーカスレンズ。

デザイン

そのプラスチックを多用したデザイン、質感から好感が持てるには程遠いデザイン。

マニュアルレンズと比べると非常に安っぽく感じてしまう。


新しいうちは若干のつや消し処理で、多少の質感を漂わせるが、使っているうちすぐに、表面はてかてかになってしまう。

無骨なデザイン、でも最も使い勝手のいいカメラだったF4S



F3よりも前に販売を終えてしまったF4。


発売は1988年12月

F4は考え抜かれた究極のアナログの操作性といえる。

全ての設定が、視認せずとも手探りで可能。


露出の精度の高さ。ファインダーのピントの山のつかみやすさ。

完成されたカメラだと思う。


管理人は、フィルム時代、F5よりも好んでF4を使っていた。

この丸々と太ったデザイン、ランクルだと80系だろう、それに対してF3はランクル70系にあたりそうだ。

車、ランクルのデザインもカメラのデザインの変化も同調しているようだ。


この時代のカメラとレンズ、表面はプラスチックが主体となった。

F4ボディもアルミダイキャストの骨格の上をプラスチックでカバーされたデザイン。

レンズとカメラボディ、表面の質感は統一されている。


絞りリング

絞りリングは付いていていいのだが、その素材はプラスチック製

これには難があると感じている。


昔、旧AF300mmf4S、サービスに点検に出したとき、絞りリングを交換する必要があるとの事で交換した。

理由は絞りリングの露出連動爪の一部が欠けていて、カメラ側に正確な絞り値が伝えられないとの事。


その数ヵ月後、部品を新しいものに交換したにもかかわらず、同じ場所が再び欠けてしまった。


ニコンサービスで、露出の連動に重要な絞りリングに、プラスチック部品を使っている理由を聞いてみると、

「プラスチックの中にガラスが入っているから、強度的には十分あります。」との返答をもらった。今でもすごく印象に残る、腑に落ちない言葉。


他のレンズメーカー製のレンズの絞りリングは金属製が多いのに、ニコン純正がなんでプラスチックを使用したのには疑問が残った。


絞りリング回転の感触も、レンズメーカー製各社のレンズと比べても、滑らかさは無くスカスカ。いい感触とは程遠い。

動画での、微妙な調節はやりづらい。


フォーカス機構

マニュアルの85mmレンズは、全群繰り出し方式。

ピントを合わせるため、全てのレンズ全群を動かすので、モーターで動かすには重すぎ。

重いレンズを動かすためにはギヤ比を落として、駆動は遅くなってしまう。

素早くオートフォーカスを動かす為には、軽量化が必要。


このAF85mmf1.8はオートフォーカスに、全群ではなく、レンズの後群のみを駆動させる仕組みを採用したレンズ。

中望遠レンズとして、リア駆動を採用したパイオニア的存在のレンズなのだ。


後群レンズは、カメラボディのモーターの回転をギアで伝達し、駆動させるしくみ。

画質 

画質は色収差が開放付近では多少目立つものの、f2.8ぐらいに絞るとほぼ消える。

コントラストも強くなりすぎず。

絞れば、周辺までがっちりと決まる。

星空をよくf2.8で撮るが、周辺部まで星が点像に写り、非常にフラット。

レンズ枚数が少なく、ズームレンズのムニャムニャ感が無く、気持ちよく素直にスカッと出てくれる。

オートフォーカス性能

オートフォーカスのスピードはカメラのモーターに依存するので使うカメラによって変化する。

最近のニコン、コンシューマー向けモデルにはカメラボディ内にAF駆動用モーターが入っていないので、オートフォーカスが作動しないので注意が必要。


オートフォーカスのスピードはD3D850を使えば、現行のf1.8シリーズのAFレンズよりも駆動速度は速い。


ただ、ギア直結なので、オートフォーカス中マニュアルでの微調整は基本的に出来ない。

基本的といったのは、ウォームギアを使っていないので強引に回せば回る。

お勧めは出来ない保障対象外の使い方。

また、ボディAF切り替えスイッチを素早くMFに切り替えれば、微調整が出来る。

これでは動いているものには使えない。

マニュアルでのピント合わせ


動画撮影時、マニュアルでのピント合わせ。

手でフォーカスリングを回すと、AFの駆動システム、ギアとシャフトの回転音「シュルシュル」という音が、発生してしまうのであまり使えない。


フォーカスリングの感触は、シットリ感は無く、すかすか。

フード


フードは金属製、50mmf1.2と同様、内側にネジが切ってある。

ねじのピッチは50mmf1.2よりも細かく、エッジも立っているので非常に良く内面反射は処理されている。


85mmf1.8のフードHN-23 の内面反射の処理


完璧なまでに処理された、フード内内面反射。

ピッチが細かく、エッジが立っているので、50mmf1.2のフードよりも内面反射はよく処理されている。


このフードの欠点は、逆付けが出来ず収納には不便。

さらにフードを取り付けると、レンズキャップが付かなくなってしまうのが玉に瑕。

まとめ


周辺までフラット、天体写真では重宝するレンズ。

f2.8までの開放付近は色収差が大きくにじみ、あまり使えない。


星の周辺に青いハロが出るので、星が美しく輝いて写る。

この前の日食タイムラプスはこのレンズを使った。


f2.8以上に絞ると、画面の端までしっかり写るので、日食タイムラプス写真では重宝する。


f2では結構色収差が目立つので、ポートレートではあまり出番がない。

どうしても50mmf1.2を使ってしまう。



AF-S Nikkor 24-70mm f2.8G ED

2007年発売

この時代の使ったカメラは、D3



ニコンレンズ、S、DタイプからGタイプへの変化。

絞りリングが無くなってしまった。


ただ、Gタイプでは、絞り機構はまだ機械式。


マイクロフォーサーズ等で使う場合、マウントアダプター側の絞りリングが使えるので特に困らない。

キャノン用だったら電磁絞り対応アダプターが出ているのだが、ニコンEレンズ対応マウントアダプター早くどこか出してくれないだろうか?


最新のEタイプは曲者で、絞りは電子式になったので、今までの使い方が出来なくなってしまった。


動画で撮影する場合、D850など最近のカメラではパワー絞りで滑らかに調節出来るようになったので、Gタイプレンズでも結構使える。

ただ、絞り値1/3ステップごとにしか設定出来ないので、アナログ的操作とはいえない。

一旦触るといやおう無く1/3段動いてしまう。

だから撮影中は、あまり使えない。


実際の動画撮影中は、1/10段とか、ちょっとだけ絞りたい、開きたい、それも分からないようにゆっくりと、また時には速く、という状況は良くあるものだ。

そんな操作が出切る無限段階の機械式絞りリングのアナログ操作には魅力を感じる。



D3と24-70mmf2.8Gニコン初のフルサイズデジタルカメラ



このレンズは、ニコンのフルサイズデジタルとして2007年11月、D3と同時に発売された。

プロ機の一眼カメラのサイズはフィルムの時代と比べると、非常に大きくなった。

AF機構

オートフォーカスは、ボディ駆動だったものが、レンズ内超音波モーター駆動に。

非常に静かで、なおかつ高速で駆動。

いつでもマニュアルでピントを微調整出来る、これ以上望むものは無いほどの、理想的な操作性。


f2.8ズームレンズ、大三元レンズというだけあり、マニュアルレンズにはかなわないが、かなりしっかりした作り。

マニュアルでの操作性

ズームリング、フォーカスリング共にスムーズで滑らかに動く。

マニュアルの50mmf1.2ほどのしっとり感はないが、悪くない。

フォーカスリングの操作音も使えるレベルの小ささ、で動画でも問題なく使える。



フード

フードの内側がただのプラスチックむき出しなのはいただけない。

いくらつや消し黒で処理はされているが、内面反射はご覧の通り。


24-70mmf2.8のフード HB-40の内面反射


(フード内側の写真、露出、フラッシュの設定は全く一緒。)


ただ、レンズ内部の遮光と、ナノクリスタルコートが相まって、フードを使わなくても、MF50mmf1.2よりも逆光に強く、ゴーストフレアの発生は少ない。


フードはバンパー的な役割で常につけている。

いずれにせよ、植毛紙を貼ったほうが良さそうだ。



ケンコー・トキナー100mmf2.8マクロのフード


植毛紙が貼ってあるとこれぐらい反射は処理される。



耐久性

このズームリングとフォーカスリングのゴムローレットの素材はなぜだろう。

あまり長持ちしない。

今まで、2度交換した。

ただ、ニコンサービスに行けば一つ200円ほどで買え、簡単に自分で交換できるので、特に問題は無いが。


最近レンズ先端部外側の部品に、ガタが出始めた。



フィルター径77mmなのは、70-200mmf2.8や、300mmf418-35mmf3.5-4.5等のレンズと互換性があって結構ありがたい。


フィルター径が1本だけ82mmとかになると結構厄介。

フィルターワークで何かしようとなると、余計な出費。

それ以上に現場で、取り回しが面倒だ。


性能がいいに越した事は無いが、こんな取り回しのよさも重要な点。


AF-S Nikkor 24-70mmf2.8 Gレンズが発売され、すでに13年が経過。

このレンズは既に一世代前の旧レンズとなった。


レンズは更に進化した。

この後の進化は、絞りが機械的連動から電子的な連動へ。


そして、手振れ補正が入り、より失敗が少ないレンズへ。


ただ、耐久性という側面で考えると、退化といえるかもしれない。

この問題も、時と共に改正されていくだろう。



最後に


仕事で撮るなら、失敗の少ないレンズがいいのはもちろんだけど。


趣味で取る時は、やっぱり楽しく撮れるレンズがいいと思う。

別に失敗してもかまわないわけだし。


写真が簡単に撮れるようにレンズとカメラが進化するほどに、写真を撮るのがつまらなくなっていく気がする。

  • 手振れ補正がしっかりすれば、撮り手はしっかりと構えないでテキトーに撮るようになっちゃうし。

  • オートフォーカスが進化すれば、フォーカスの事など考えないでテキトーに撮るようになっちゃうし。

  • 露出が良くなれば、露出の事なんか考えないでテキトーに撮るようになっちゃうし。

これじゃ、スマホで撮るのと変わらんじゃい!

メーカーはサルでもきれいな写真が撮れるカメラを目指しているようだ。


それも当然、一眼で撮った写真がぶれてて、スマホで撮った写真のほうがきれいに写っていたら。誰も一眼を買わなくなってしまうがな。


写真が上手く撮れなかったら、カメラとレンズのせいだ!なんかゴルフクラブに重なる気がするなー。

スライスが出るのはクラブのせい。とか。

テキトーじゃ写真に魂など入るわけもない。


失敗を重ねながら腕を上げていく、失敗から新しいアイデアがひらめく、そんな当たり前のプロセスが失われれば、写真を撮る楽しさも失われていってしまうように思う。


ま、全くなくなるわけではないがな。

作品を作るという意味では、その楽しさは変わらないだろうけれど、

ただ、モードやら機能がやたらと増えたので、カメラをオペレートするという意味では、面白くなっているのかな?

昔の単純なカメラを使うのと違って、最近のカメラ何かしらすごいマシンを操っているような気がしないでもない。

操作するのは基本、絞りとシャッター速度、フォーカスだけなんだけどね。


売るために物を作っているメーカー、作り出すマシン、カメラがこうなってしまうのは宿命のようだ。


いいカメラ、何十年も使えちゃうし。

古いカメラとレンズで写真撮ったほうが写真面白いじゃん!てね。

古いレンズは、何かしら癖と味わいがあったりと。

その癖が、被写体とその光の状況にドンピシャと、独特の旨みを出す事があったりと。


カメラが以前のように売れなくなってきているのも、そんな理由も絡んでいるのだろう。


今後再びカメラ、レンズが売れるような事はあるのだろうか?


カメラ業界が再び元気になってくれるのを願わずにはいられない管理人であった。


中古屋はにぎわってるがな。

そういえば、管理人はいつも中古で物買うな。

メーカーにコーケンしてないんじゃ?


一旦使ってしまえば、もう中古じゃ!


たまには新品でもの買えがな!

カメラギョーカイのためにも。


「ハイ、たまにはそうします!」



思いつくまま、いろいろと書き連ねてしまいました。

今回はここら辺で。


次回はカメラボディについて取り上げようかと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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