BLOG: Katte Kimama

岩本貴志の勝手気まま、ブログ

  • 岩本貴志

大接近間近!木星と土星

最終更新: 3月24日

クリスマスを前に、1週間ほど海への車での家族旅行へ行ってきました。

ナイロビからの距離は600キロ弱、モンバサから北へ80キロばかし行ったワタムという場所です。

10時間を超える長いドライブ、家族全員、ランクルの旅は大好き、長い移動も十二分に満喫するのでした。


前置きはそれ位にして、

12月21日、木星と土星が最接近します。


それも超のつく大接近。

今回はその接近を間近に控えての事について取り上げます。




誰もが知っている、太陽系最大の惑星が木星、それに次いで大きく輪のある独特の姿を見せてくれる土星。


火星の外側を回るこの二つの大きな惑星、公転周期の関係からおよそ20年おきに、木星が土星を追い抜いて行く。

地球から見ての見掛けのお話。

その追越しが今年の年末に起こるのだ。


太陽、地球、外惑星と一直線に並ぶ衝の前後、惑星は逆行、実際の惑星の運行とは逆に星座の上、西から東へ向かって動いて見える。


まれに、そんな逆光のタイミングが木星が土星を追い越すタイミングで起こる事もあるそうだ。

そんな時に会合が起こると、小さな距離の変化ではあるが、3度の接近を繰り返す現象が見られる。

そんな現象を3連会合というそうな。

今回は3連会合ではないが、ちょっと特別な接近だ。


追い越し自体は20年に一度定期的に起こる、地味な現象ではあるが、今回の接近は、その最接近時の角度がものすごく近い。


この大接近は12月21日に起こり、最も接近するのは、こちら(ケニア)では、21時56分(+3)。

この時刻には木星と土星は既に沈んでしまっているので、最も接近する瞬間はケニアから見られないという事になる。

日本と6時間の時差のあるケニアからだと、日本からよりも6時間分、より接近した姿が見えることになる。


その距離、望遠鏡の中、同一視野に入ってしまうほどの角距離6'(0.1度)。

月や太陽の見かけの角直径が30'(0.5度)と比べるとその1/5ほどで、高倍率の望遠鏡の同一視野に入ってしまうほどに近い。


ステラナビゲーター95で、この1000年の間に起こる木星と土星の接近でこれほど近づく頻度を見てみると。

次回は2080年3月14日の6'、数十年程度の頻度かなーと思いきや、その次は2417年の7月7日の7'。つづいて2417年8月25日の5'、2477年7月7日の7'、そしてこの1000年で最も近づく2874年12月23日の3'。

次回以降の接近の時に、いま生きている人は見られそうに無さそうだ。

それぐらい、頻度の低い超接近現象。


といっても、じみーな現象だ。


星空の中、大接近を一週間後に控えた木星と土星の姿、12月13日



旅先で、日が沈んだ後、浜辺に出てみた。

西の空低く、大接近を間近に控えた木星(下)と土星(上)が見える。(ボートの竿と竿の間にある2個の明るい星)

これから12月21日にかけて、この2つの惑星は写真では分からないほどに接近していく。


この写真を撮るとき、タイミングよく停電してくれ、手前の明るい街灯が消えてくれた。

おかげで程よい明るさになってくれた。


こちら停電は日常茶飯事、殆どのホテルはバックアップ電源のジェネレーターを完備している。

といっても、最近は以前ほどに停電は起こらない。


日本が停電大国になったら、皆、バックアップを完璧に完備しそうだ。

ならないか・・・


浜辺に出た目的は木星と土星の接近を見るのもあるが、この日はふたご座流星群の極大日、浜辺から流れ星の一つでも見えないかと期待しての事。

しかしながら、流れ星は一つも見ることは出来なかった。


ま、それもそのはず、流れ星を見るなら明け方なのだ。

宇宙空間を漂うチリが地球大気とぶつかる事によって発生する流星、チリがぶつかるのは地球の公転軌道の進行方向が圧倒的に多い、朝の方向だからだ。

夕方は、裏側、ゼロでは無いがあまり見られない。


この流れ星の観察については次のブログで取り上げようと思う。



椰子の葉の向こうへと沈んで行く木星と土星、12月12日



1日間遡って、12月12日の木星と土星の接近の様子。

300mmノートリミング。


惑星は西に沈んでいくが、外惑星は天球上を東に向けて運行している(写真上方向)。


今回の大接近、地球から見て、木星と土星が一直線上に並ぶ現象だ。



300mmの望遠レンズで、土星がどの程度写るのかなー?と、ちょっと気になったので、露出を土星に合わせて撮ったものを拡大表示したのが下の写真。


300mmで写る土星、カメラはD800E、1/40秒 f4開放



楕円状、他のまん丸の一般的な惑星たちと違う事は、一目瞭然。

さらに、イメージを膨らますと、中心部の惑星の部分が輪の部分よりも若干明るく見えるその濃淡。

輪の形が浮かび上がってくる。

ま、それは土星の姿を知っているからなのだが。



しばらくの間、夜空を楽しませてくれた木星と土星。

年末に起こるこの2大惑星の大接近は、2惑星の姿の見納めとしても相応しいイベントだ。


木星と土星が接近するだけの、じみーな現象ではあるが、キリストの生誕を予告したという、ベツレヘムの星はこの土星と木星だという話もあるそうな。


ちょうどクリスマスも近い今の時期、日の沈んだ後西の空に並ぶ二大惑星の姿を一目見てはいかがだろうか。