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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

  • 岩本貴志

「都会のオオタカ、観察の記録」11、巣作り中の雪

最終更新: 11月10日

「都会に進出した猛禽、オオタカの物語」


このブログでは、2017年7月から2018年12月までの間、都会の公園の中、管理人の目の前で繰り広げられた野生のドラマ、オオタカの生き様を紹介しています。


降り始めた雪をみて首をかしげるメス



2018年1月22日、午前中から降り始めた雪は本格的に夜中まで降り続け、東京にも結構な雪が積もりました。

このオオタカのメス、もしかしたら積もるほどの雪を見るのが初めてかもしれません、いろいろと面白い表情を見せてくれました。


今回のブログでは、その大雪の時のオオタカの様子を紹介します。


メスにバトンがひき渡された巣作り、出だしはそう順調ではなかった。

早朝、巣材探し作業を始めたメスだったが。


気温は徐々に下がり雲行きも怪しく辺りは暗くなってきた。

そう時間も経たない内に雪が降りはじめた。


メスの巣材探し作業はいったん中止である。

別にこの程度の雪で作業を止める必要も無いので、中止の理由は雪の観察のようにみえる。


メスは空から大量に降り注ぐ白い物体、「雪」を見晴らしの効く所から、しばらく観察した。

鳥たち、なにか物をよく観察しようとする時に、距離感の確認なのか、よく首の角度を変えたりする。

このメスも首をねじってよーく「降ってくる雪」を観察した。

雪は本降りとなっってきた

ゆっくりと降り始めた雪だったが、だんだんと本降りとなってきた。


風も吹いてきたので、メスは森の中に移動してさらに雪の観察を続けた。

降り続ける雪は更に激しくなってきた。

雪を避けるため場所を移動したが

あまりにも雪が激しくなったので、もう雪の観察どころではない。

メスは雪の凌げそうな枝の上に葉の生い茂る場所へと移動した。


それでも枝に雪が降り積もっている。この場所も雪を凌ぐのにあまり良い場所では無さそうだ。


この後メスは、すぐにどこかに飛んでいってしまった。

きっともっと雪の凌げるいい場所を探しに行ったのだろう。


昨晩、雪の中ぐっすり眠れなかったのかな?メス


翌朝、日の出の頃に公園に行くと、巣の近くにメスの姿があった。

雪の降りしきる昨晩、どこでどうやって過ごしたのだろう?

きっと、ぐっすりと眠れなかったのには違いない。


表情を見ると、まだまだ寝たりなそうなしぐさで、頭をかき続けた、どうも寝不足のようだ。

朝日を浴びて、その暖かさを感じ、全身鳥肌でも立っている事だろう。

雪は雨と違って羽毛の中に水が染み込んで来ないので、寒さはさほど感じたりはしないだろう。

全身羽毛で覆われた鳥に対して、寒さの心配をする必要はないか。

雪とオオタカ、獲物を見る鋭い目

ゆっくりと、羽づくろいをし体がそろそろ温まった頃。


2羽のハトがオオタカに気づかずに雪面に下り立った、狩りをするにはもってこいの距離、オオタカの猟師としての血が騒がないはずが無く、メスはすかさず狩りに挑んだ。


栄養を蓄えて重くなっているメスの体、ハトを狩るのはちょっと難しかったようだ。

メスも自分の体が重くなっている事を忘れてしまっていたようだ。

降り積もった雪、食べてみた

そしてメスの向かった先は、候補地の一つだった巣の場所。


そこには雪がたっぷりと降り積もっている。ここに来た理由は、雪を食べてみる事。

何度か雪を口に入れてみてほおばってみた。

おいしいものでは無い事は確認したようだ。

雪を食べた後、くちばしを枝にこすりつけ執拗に雪を払った。

口の中に徐々に染み込んでくる雪の冷たさにびっくりしたのかもしれない。

このオオタカ、雪を見るのは始めてだったようにみえる。

この日、昨日とは打って変わって非常に暖かい陽気、降り積もった雪は見る見ると溶け、木の上に振り積もった雪は昼過ぎには、溶けて無くなってしまった。

つづく


事情によりこの次の日、管理人はケニアに飛び立ち、しばらくの間オオタカを観察する事が出来ませんでした。

それでも、フライトの前日に願っていた雪とオオタカにめぐり合え、なんとも幸運でした。普段の行いが良かったのかな?

次回の「都会の猛禽、オオタカ」は4月からの様子を取り上げる予定です。

どうぞ、お楽しみに。

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