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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

  • 岩本貴志

「都会のオオタカ、観察の記録」37、森から消えたオオタカ

最終更新: 11月17日

「都会に進出した猛禽、オオタカの物語」


このブログでは、2017年7月から2018年12月までの間、都会の公園の中、管理人の目の前で繰り広げられた野生のドラマ、オオタカの生き様を紹介しています。




8月の半ばを過ぎると、オオタカは殆どオオタカの森にはやってこなくなった。

というか全くといってもいいだろう。


親鳥は、子供達への世話から開放され、繁殖の準備までまだ数ヶ月という期間があるので、一年のうちで最も優雅に過ごせる時期だろう。

この時期に、換羽も完了させるようにも見える。


特に狩りに大忙しだったオスのオオタカは次回の繁殖の準備が始まるまでのしばらくの間、次回の繁殖への療養、休憩期間だろう。

繁殖で消耗しきったメスにしても、この時期が、完全に換羽を終了させるのと、来年の繁殖の準備と、体の休養は十分に必要な時期にあたる。


この時期、繁殖から開放された各地のオオタカは遠出をして、どこに誰がいるのか見てまわったり新天地を探しているのかもしれない。


オオタカは渡りをする鳥ではないが、余裕の出来るこの時期、気晴らしに結構な遠出をしたりしてるんじゃないかと思う。



オオタカにとって10キロの距離など、一旦上昇気流に乗って気流に乗ってしまえば、後は滑空であっという間に辿り着いてしまう事だろう。

100キロ、200キロの距離でも、行く気になれば、日帰りでも簡単に行けてしまう距離だ。

子供達や、妻から開放されたこの時期、日帰りなどする必要も無いのだ。


あの小さなキビタキですら、数百キロ、数千キロの海を渡ってしまうのだ。

当然ながら、なんの荷物も何も持たずに。

カヌーで海を渡ったりと、人間から見れば超人的な人も、小さな渡り鳥から見れば、「ぜんぜん大した事無いよ!」となるのかな?

「僕たち手ぶらだよ!」「水だって持たないよ!」


そう考えると、人間は手ぶらじゃ、殆ど何も出来なくなってしまった、惨めな動物に思えてならない。

頭でっかちになった弊害なのだろう。



このオオタカが見られなくなった時期、どこに行ってしまったのかは非常に気になるところ。


管理人はオオタカが見られなくなっていた間も、オオタカの森周辺を捜索しつづけた。

何時誰から戻ってくるか知りたかったから。


幼鳥たちがオオタカの森から見られなくなった8月の半ばから9月の終わりまで、オオタカを見たのは、たったの2回だけ。


一度は、オオタカの森からちょっと離れた川辺、上空をオオタカが素早く横切った。


空を横切ったオオタカ、あの親鳥のオスでもメスでもは無さそうだ



どうやら他の場所からやって来たオオタカのようだ。


若干若鳥のもののような羽が残っている


きっと、どこか遠くから来たのだろう。

ここの主のオオタカが見られないのをみて、ちょっと前に狩りをしたとみられる。

何か捕まえ、食べたばかりのようで、のどの部分がぷっくりと膨らんでいる。


このオオタカを見たすぐ近くに、小鳥の解体の痕跡を見つけた。

おそらく、このオオタカの仕業だろう。


このオオタカを見たのはこの一度きり、きっと通りがかりの旅の者なのだろう。

主に見つかる前にとっとと逃げ去ったようだ。



そして、もう一度見かけたのは9月22日、オオタカの森にここで繁殖をしたオスを見かけた。


来年の繁殖のための、下見だろうか?



オオタカの森で久々に見たオオタカのオス



オスは、オオタカの森の梢にしばらく滞在した後、すぐにどこかに行ってしまった。

通りがかりに、ちょっと寄り道したのだろうか。


そして、それ以外オオタカが見られないまま、10月に突入してしまった。

セミの鳴き声も聞こえなくなり、風も涼しくなった時期、寒い冬もすぐそこにやって来る頃。

再びオオタカがこの森で頻繁に見られるようになった。

来年の繁殖の準備が始まるようだ。


この「都会のオオタカ、観察記録」のはじまりの頃から、1年が経過した事になる。

去年も10月のこの時期からオオタカは繁殖地の下見を始めた。



去年はまず、オオタカの森で幼鳥と親鳥とのめぐり合い。

そして、幼鳥は追い出され、オスとメスが、繁殖のための準備を始めた。


果たして、この年はどうなるだろうか?




つづく



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「都会のオオタカ、観察の記録」39最終回、戻ってきた夫婦と去りゆく幼鳥

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