- 岩本貴志
「カイツブリ観察日記」11、1羽減ってしまった雛
最終更新: 2020年10月29日
このブログでは、東京都、井の頭公園のカイツブリという鳥に焦点を当てて、そこで見られた出来事を写真とともに管理人独自の視点で紹介しています。

4個の卵が無事に孵ったひょうたん橋家族 7月30日
7月29日、ひょうたん橋、七井橋、それぞれの巣で4羽目の雛は見られなかった。
この時点で既に七井橋の雛、もしくは卵は、やられてしまったのかもしれない。
7月30日朝、ひょうたん橋は全ての雛が無事に孵り4羽になった。
親鳥が水面から巣に戻る際、巣の脇で何度か足踏みをして雛たちに知らせる。
上の写真はその親鳥が足踏みをしているところ。
親鳥が巣に戻る事を知った雛は踏まれないように巣の端にいったん退避する。
逃げ遅れると、親鳥に踏まれてしまう事もある。

逃げ遅れ踏まれてしまい、もがき脱出しようとする雛
七井橋のカイツブリは7月30日になっても雛は3羽のまま。
彼らはしばらく巣から離れ、巣の方向をしきりに警戒していた。
巣が何かに襲われたのだろうか?
常にカワウが隙をうかがっているし、端の向かいにはゴイサギが日が暮れるのを待っている。
蛇もカラスもいる。
1羽が雛を背中から下ろし、巣のほうへ様子を伺いに行く。
何度も様子を伺い、問題がない事を確認すると、親鳥は雛とともに巣へ戻った。

巣から避難中の七井橋親子 7月31日
小さくて見づらいが、左の親鳥には2羽、右の親鳥には1羽の雛が乗っている。
七井橋の雛たちが無事育てるか非常に心配だ。
警戒心が強くうまく雛を連れて退避しているところを見ると、危険の取り巻く環境でも、うまく雛を育てていけそうだ。
つづく