BLOG: Katte Kimama

  • 岩本貴志

「カイツブリの子育て 2017」その20、あれから数ヶ月、冬を前にして

更新日:2月3日

このブログでは2017年、井の頭公園のカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。


ここは以前巣のあった場所、「お、ここいいじゃん!」このカイツブリは巣作りの目星をつけているのかな?



このブログを楽しみにしていた読者の方々、数ヶ月もブログを更新せず大変失礼いたしました。

撮影に行った先々で、ブログの更新をせかされ、僕のつたないブログをここまで皆さんに読んでいただいているのを知り、うれしい限りです。

ついこの間まではセミの声が聞こえ、暑い暑いと日陰に隠れていたのがうそのように、毎日冷え込むようになりました。

雨期と乾期を繰り返す季節変化のあまり感じられないケニヤ、タンザニアにしばらくいた管理人にとって、久々に体感する日本の季節の移ろいの速さを身をもって感じております。

さてさて、最後にブログを更新してから数ヶ月が経過してしまい、何を書こうか?書きたい事はいろいろとあるのですが、とりあえず、井の頭公園から始まったので、井の頭公園のカイツブリについて取り上げてみようと思います。


 


最後にブログを更新して何ヶ月も経ってしまったが、管理人はほぼ毎日カメラを持って出歩いていた。

季節の移ろいを感じ、生き物を観察するには、対象に出会える出会えない関係なく、出来るだけ多くその場所に行く必要がある。

最近は毎日早朝、近所の公園に出かけている。

一時も変化を止める事の無く駆け巡る季節の移ろいは、一日空けただけでも、大きな変化として感じられる。

木々や草花の変化、空気の温度、湿り具合や匂い、空に浮かぶ雲の形や風、星座を形作る星々と惑星、月や太陽の位置、そしてそこに生きている生き物たち。

その全ては常にその瞬間にしかなく、二度と繰り返される事の無い組み合わせだ。

時にはその組み合わせの偶然が重なり合い、思いがけない自然の美しさを目の前に映し出してくれる。

何十億年と一時も途切れる事無く経過してきた過去という時の流れ、その集大成の結果がこの今なのである。

人間にとって無限と思われるような時の流れ、そして無限のように広がる宇宙の中、この瞬間この場所を生き物たちと共に生きている自分自身。

そんな驚異と不思議さに、心の底、魂の奥深くから、多くの生き物と共に生きている事に、うれしさがこみあげ、全身の皮膚が粟立ってくるのだ。

そして毎度、ファインダー越しに繰り広げられる生命のドラマに胸を躍らさずにはいられない。

さてさて本題のカイツブリ君。

井の頭公園のカイツブリは、

7月から子育てを始めた二つがいのカイツブリ、7羽の雛が孵ったのだけれど、一羽、そしてまた一羽とほとんど姿を消していってしまった。

おそらく2羽のヒナは無事に成長、旅立っていったかと思われる。

だいたい管理人の見たものは、ブログ「カイツブリ観察日記」に書いた。

今、池には七井橋の上と、下に2羽づつ、合計4羽のカイツブリがいるようだ。

その中の少なくとも1羽は、「カイツブリ観察日記、6」で取り上げた当時まだ小さなヒナだったカイツブリだと管理人は思っている。

このカイツブリは兄弟仲がよく、いつも一緒に行動していて、親鳥たちと共に一時はどこかに飛んでいってしまって見られなくなっていたが、後に戻ってきて、それからずっと井の頭公園の池にいたとみている。

七井橋で子育てに失敗して気力を失ったカイツブリの親鳥は、この兄弟2羽に撃退され、その直後に池から姿を消した。



求愛給餌ままならぬ求愛巣材運びだろうか? 2017年11月7日



ひょうたん池近く、以前カイツブリのヒナの子育てに失敗した巣があった場所で、面白い行動を観察した。

おそらくメスが、ここに巣を作ろうと、場所を示しそれに対してオスが巣材を運んできた。別に巣を作り始めるわけではなく、カイツブリのオスとメスが、繁殖のためにお互いを受け入れるための意思疎通のように見えた。



しばらくすると、2羽が巣材(枯れ葉)をくわえながら一緒に泳いだ。



しばらく寄り添って泳いだ後、さらに2羽は水面に浮く枯葉をくちばしにくわえながら一緒に泳いだ。

お互いがお互いを認め合ったようだ。

カップル成立だろうか?

おそらく色が薄くて小さいほうがメスだと思うが、交尾が見られない限り分からない。

(2022年2月加筆修正時、今では、上写真、交尾受け入れ態勢の行動を見せている色の薄いほうがメスだと確信している。)


怪しいやつらがいないか偵察!、でかいやつの前を通るときはさすがに緊張する(冷汗!!)。

結婚相手は見つかった。

まだ先だけれども、子育てをするには周辺住民にワルがいないか知っておく必要がある。

まずは池の周囲の近隣住民を偵察!

近くをゆっくり通って相手がどんな反応を示すかチェックする。「こいつは大丈夫そうだ!」

いつも見慣れたカルガモの一羽は特に問題なし。

ビビッてもひるんではならない、弱みを見せればそこに付け込まれてしまう。

しかしながら内心はハラハラである。

さてさて次は?



あまり見ないやつだがこいつはどうだ?

今度は夏には姿をほとんど見せていなかったオオバン。

オオバンは、偵察のため近くをうろつくカイツブリのほうに逆に興味を持ってしまったようだ。

カイツブリがバンの偵察を終え泳ぎ去ろうとした時、バンはそのカイツブリにタイミングよくぶつかるように泳いできた。

「おいおいこのままだとぶつかるぞ!」

あせりは禁物、スピードも方向も変えずにまっすぐ泳ぐが、ぶつからないようになるべく気づかれないように少しだけスピードを上げる。

でも頭はちょっと前のめり。

オオバンのほうもこれからの繁殖に向け周囲の侵入者の様子を伺っているようだ。

お互いがお互いの反応を観察している。

「相手に弱みを見せない!相手を気にしない!」いかに平静に振舞うか、我慢比べでもあるのだ。



なぜ付いてくる?


このバン、図体はでかいが泳ぎは苦手なようだ、頭を前後に振りながら一生懸命泳いでいるが、泳ぐのが遅い。

「おぬし足ひれが未熟と見た!わしの敵ではないな。」

そして、強敵現る。



なぜにらみつける!?「これ以上近づけない。」あわてずゆっくりと退散する。

カイツブリキンクロハジロに近づくと、ちょっと近づきすぎたようでカイツブリをにらみつける。

「こやつ、体の内から出るオーラが違う!」

「おそらく潜水もわしよりも上手かも知れぬ!」

おっかないが、何も無かったという風を装い、前を通り過ぎる。

「あやつはあまり刺激しないほうが良さそうだ!」

きっとカイツブリは、こんな風に内心思いながら周囲の偵察を行なっていたのだろう。



そして、偵察を終え日も暮れる頃、カップルは再び合流した


こんな感じで、カイツブリも近隣の鳥たちもお互いを確認しあい、適度な間合いを取りながら共存しているのだ。

さてさて、今度のシーズン、このカップルは無事に雛を育て上げることが出来るだろうか?

ぜひともそう願いたい。

しかし安泰という訳には行かない、1月には池の水が抜かれ、かいぼりが始まってしまう。

このカップルの行く手はいかに?






「カイツブリの子育て 2018」につづく


 

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