- 岩本貴志
「カイツブリ観察日記」4、あきらめない巣作り
最終更新: 2020年10月29日
このブログでは今、東京都、井の頭公園のカイツブリという鳥に焦点を当てて、そこで見られた出来事を写真とともに管理人独自の視点で紹介しています。

全ての雛を失ったカイツブリ、新しく巣を作り始めた。
雛を全て失ったカイツブリの親鳥は、早速次の繁殖のための巣を作る場所を探していた。
池の周囲巡回し、巣材がうまく引っかかるような巣作りに適した場所を探しているようだ。
最初に目をつけたのは、水没した巣から程近い、水面に少しだけ頭を出ている木の杭。

雛を失ってから3日後、その杭に新たに巣を作り始めた。
2羽での共同作業。
すぐ近くなので、主に前回使用した巣から巣財を運ぶ。
見るからに、すぐにでも流れてしまいそうだ。
大丈夫だろうか?
心配した通り30分も持たず、すぐに流されてしまった。
それでもあきらめず、次の巣を作り始める事になる。

今度こそ巣作りはうまくいくだろうか 。
さらに数日後、今度はちょっと離れた狛江橋のたもとに巣を作り始めた。
前回、前々回の巣よりもしっかりしている。
夕暮れ後暗くなるまで、2羽で協力しながら巣を作り続けていた。
潜っては巣材を見つけ、新しい巣に乗っけていく。その繰り返し。
次の日の朝、同じ場所に行ってみると巣は放棄されていた。
夜に、何かあったのだろう。
今度こそ大丈夫かと思ったのに残念だ。

現在進行中の巣
そして今度は弁財天の向かいに新たに巣を作り始めた。
今度こそうまく雛を育てて欲しい。
つづく
次回は、井の頭公園に生息する、他のカイツブリ家族を取り上げます。