BLOG: Katte Kimama

  • 岩本貴志

「カイツブリの子育て」その5、テリトリーをめぐっての争い

更新日:7月26日

このブログでは2017年、井の頭公園のカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。


 


今、井の頭公園には6つがいのカイツブリが見られる

カイツブリは肉食の鳥で、小さな体の割りにかなり大きな縄張りをもっている。

ヒナを育てるために大量の獲物の魚やエビなどを獲るのに広い漁場が必要なのだろう。

また、体の大きな鵜なども近寄れないほどに気が強い。

特に、子育てや抱卵中のカイツブリには要注意。

子を守るため、体が大きな鵜に対しても悠々と立ち向かう。

鵜も子育て中のカイツブリの怖さを知っているようで、カイツブリがちょっと、にらみを利かすだけで速やかに逃げ去っていく。

水上でも、水面下でも、スピードも瞬発力もカイツブリが敵の上をいくのだろう。

鵜は大抵水中を逃げるのだが、水中を逃げていく鵜に対してもカイツブリは水中に頭を突っ込んで、鵜が逃げ去るのを確認する。

逃げないようでは、水中でも鵜を追いかけ、つつきまくるようだ。

カイツブリの小さなヒナは鵜の格好の餌になってしまうだろうから、カイツブリの親鳥も気を抜けない。

常に水中からの攻撃にも対応出来る体制をくずさない。



カイツブリから退散する鵜

抱卵中のカイツブリには近寄れず退散する鵜


ボート乗り場のすぐ近く、七井橋脇で抱卵をつづけるカイツブリ、そのすぐそばに鵜の休み場がある。

このカイツブリは喧嘩が弱いのかな?この場所、子育てするのに良い場所とは思えない。

鵜はチャンスがあればカイツブリのヒナをねらって巣に近づいてくる。

カルガモが巣に近づいてくると、カイツブリは水中から攻撃する。

意表を付かれ、水中から足などに攻撃を受けたカモは、相当びっくりするようで、

「ギュワーッ、ギュワーッ・・・」と怪獣のような大声を出して逃げていく。

意表を疲れた水中からの攻撃、カモにとって、たまったものではないようだ。

そんな下心の無いカモも、子育て中のカイツブリの近くを通る際、かなり緊張している事が伺える。


カイツブリ同士でも、縄張りを廻って激しい戦いが繰り広げられる。



縄張りを主張しての戦い、逃げたら負け

2羽のヒナをつれて泳いでいたカイツブリ(左)が、他人の縄張りに侵入、おたがい縄張りを主張して争いが始まった。


勝ったのは、侵入していった側、もともとそこにいた方が負けてしまい、場所を譲り渡す事となった。

巣からちょっと離れると、お隣さんとの縄張りのグレーゾーン。

こんな争いが結構見受けられる。

大抵はいがみ合うだけで相手の縄張りに入っても、主を見つけるとすぐに退散するのだが。

この親鳥は、けんかに勝つ自信があったようだ。

負けたカイツブリも2羽のヒナを育てていたのだが、争いの後はこちらの岸側に退避。

その後、勝者のカイツブリが再び攻撃を仕掛けて来ないか確認しながらヒナたちのために漁をつづけた。




つづく

次回は、すくすく育つヒナを取り上げます。

 

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