BLOG: Katte Kimama

  • 岩本貴志

「カイツブリの子育て 2018」その1、今年初めての産卵

更新日:2月3日

このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。


前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。

 

はじめに


昨年2017年6月、ケニアから日本に帰り何気なく訪れた井の頭公園、当時、池で子育てするカイツブリを見つけて観察を始めたのが、このブログを書き始めたきっかけ。

「カイツブリ観察日記」全20話、参照


卵のうちから観察していた全てのヒナは、外敵にやられたりと日が経つにつれ1羽、そしてまた1羽と数を減らし。9月になるとその全てのヒナがいろいろな理由で死んでいった。

その年、早く繁殖した2羽は無事に成長し巣立っていった。


カイツブリの観察を通して、外敵、巣の崩壊、エサの不足、雨、風、縄張りの維持、親鳥の愛情不足などなど、カイツブリが成鳥になるには、いかに多くの試練を乗り越えなければならず、難しいものか身を持って感じる事が出来た。


昨年のリベンジではないが、この「続、カイツブリ観察日記」では、2018年4月26日からのカイツブリの繁殖の様子を取り上げる。


 


観察を始めた当初、ひょうたん橋近くのカイツブリのカップルは巣を作る場所で夫婦の間でちょっとだけ、もめているようだった。

1羽、おそらく旦那のほうは去年巣があった場所が気になっているようで、何度もその場所に行っては相方の注意を促そうとしていた。


でも、ちょっと離れた別の場所には既に巣の場所は決まっているようで、巣材も既にかなり運びこまれている。


ここは去年カイツブリの営巣に使われた場所、1羽はまだこちらがお気に入り



こちらの場所に未練があるのはきっとオスだろう。

巣の場所を決定するのは、やはり卵を産むメスにあるようだ。

母、強しである。



4月26日(2018年)井の頭公園の池を一回りしてみる。

年初め、かいぼりで池の水が抜かれたので、水鳥が戻っているかちょっと心配していたのだが何の事は無い、池には既に何羽ものカイツブリが強かに縄張りを持ち、繁殖の準備を始めていた。


池全部で4つがい、もしくは5つがいのカイツブリがいるかと思われる。

3つがい、いるのは確実。

確実でないのは、見られたとき2羽一緒にいなかったから。


去年、繁殖した個体も混ざっているのだろうか?

一時はかいぼりで、どこか別の場所に避難していたカイツブリ、きっと去年の個体も戻ってきていて、混ざっているのだろう。


産卵を控え巣の上でうずくまるメスと、それを見守るオス


巣の中でうずくまっているのは、メスのようだ。

どうやら、産卵の日もそう遠くなさそうだ。



細かな事は一旦飛ばして、産卵について取り上げる。

今年初めて井の頭公園で、カイツブリが卵を産む場面に立ち会うことが出来たからだ。

それまでの経過は、別のブログで取り上げる。

 

5月4日、ひょうたん


井の頭公園では今年初のカイツブリの産卵、5月4日



5月4日午後3時過ぎ、ひょうたん池近くのカイツブリが産卵した。


井の頭公園で今年初めての産卵。

うれしい事に管理人が観察している目の前で卵を産んでくれた。

しばらく羽を膨らませてうずくまっていたカイツブリはしばらくすると、ゆっくり羽をばたつかせながら立ち上がった。

上の写真は産卵を終えた直後、立ち上がったカイツブリの母親、

カイツブリは雌雄同体なのでオスメスの区別が付くのは交尾の時と、産卵の時だけ。

何とか違いが見つかればいいのだが。

(後々、100パーセントではないが、大体分かるようになって来た)


4分前立ち上がった時にはまだ無かった卵、という事で、今さっきうずくまっている間に卵を生んだ事になる。

産卵後、早速巣の補修に取り掛かったメス

巣はまだまだ未完成、メスはしばらく休んだ後巣の補強に取り組んだ。


巣から出てまず行なった行動は、卵が外敵に目に付かないよう、巣材を卵の周りに敷き詰め卵を隠した。

そして巣の補強を急いだ。


この後、帰って来たオスも巣の補強に参戦した。

巣は見る見ると、しっかりしたものに組みあがっていった。



 


水生物園裏のつがい

ひょうたん池カップルから遅れること2日、水生物園裏でもカイツブリが産卵

そして遅れる事2日、水生物園の裏のつがいも一つ目の卵を産んだ。

こちらの巣は去年の弁天池のつがいのように心もとない。


ひっきりなしに巣材を運んで来ては巣を補修しているのだが、どれも水草の切れ端のようなもの。

巣材を乗せても乗せても沈んでいく。

巣の土台もごらんの通り弱弱しい。

産みつけられた卵はまだ水に触れている。

冷えてしまいそうだが大丈夫なのだろうか?

また、こんな場所で水位の変動に対応できるのだろうか?

見ていて、なかなか心配になってしまう。


去年の弁天池の二の舞にならなければいいが。

今後を見守っていきたい。





つづく


 

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