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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

  • 岩本貴志

「続、カイツブリ観察日記」2、巣作り

最終更新: 11月13日

このブログでは、2018年に東京、井の頭公園で繁殖したカイツブリの子育ての様子を、写真と共に紹介しています。


しっかりした巣を作るには土台が肝心、力いっぱい「よっこらしょ!」、パートナーはその間一休み 4月29日


前回、井の頭公園で今年初めてのカイツブリの産卵について取り上げました。

今回はちょっと日を遡って産卵前の様子について取り上げます。


ひょうたん橋近くを縄張りにしている一組のカイツブリ夫婦。

巣を作る場所を決定し、夫婦2羽で協力しながら巣を作り始めた。


あんまり休んでいると、「こら、働け!」と怒られる。

巣材をくわえて巣に置くかと思いきや、休んで働かないパートナーに対して投げつけた。

「そんなに休んでばかりいないで、手伝いなさい!」とでも言っている様だ。

カップルの一羽は、昨年利用された場所も相当気になっていたようで、「巣を作るのはこっちにしよう!」と主張していたのだが、パートナーはあまりお気に入りでない様子。

「ここにしよう!」と鳴いたり、へんな泳ぎをしてパートナーを呼ぶけれど、完全に無視された、オスかな? 4月26日

営巣するのにお気に入りの場所を、鳴いたり、バシャバシャ音を立てて主張するのだが、パートナーは認めてくれなかった。

羽と足を「バシャバシャ!」とばたつかせ、「ここにしよう!」とパートナーに主張する姿が面白い。

営巣場所を選ぶ主導権がメスにあると感じてしまうのは、管理人だけだろうか?

カイツブリの営巣場所の選定にはカップル両方の合意が必要なようで、片方が気に入っても、もう片方が気に入らなければ、知らん顔でどこかに行ってしまう。

両方の合意といっても、なにかしら、オスはメスに従うしかないように見える。

卵やヒナは常に外敵に狙われているので、営巣場所の選定は慎重にしなくてはならない。


外敵からの危険だけではなく、風雨や、水位の変動にも対応出来なければならない。

巣を作る場所一つでも、子育てが成功するか否か大きく左右される。

好みの場所は夫婦それぞれ違うようだが、その違いは、夫婦それぞれが生まれ育った巣、そして、上手く子育てが出来た巣など。

ここまで成長するまで、数々の危機を乗り越え生き延びてきた経験や勘に基づくのだろう。

5月8日現在、2つがいが既に抱卵を始めている井の頭公園。

まだ巣を作る場所の選定が出来ていないつがいが2組いる。


パートナーそれぞれ意見が合わず、別の場所がお気に入りのようで、お互いの合意が得られないようだ。

お気に入りの場所にいって鳴いたり、巣材を運んだりしてパートナーにアピール、

相手が合意してくれれば、その場所で決定するのだろう。


七井橋を縄張りにするつがい。

七井橋近くのカップルはここに巣を作るのかな?藪が近すぎ危険な気がするが。

ここは藪が近すぎ、へビや、ゴイサギ、カラス他いろんな危険に対して弱そうだけれど、この場所で決定なのかな?


でもパートナーはまだ対岸のガマ藪が好みのようだ。

しばらくガマ藪で鳴き続けたのに相手に完全に無視されてしまった。


カイツブリの営巣場所選びには経験と知恵、そしてパートナー同士の合意が重要なようだ。

ここでも主導権を握るのはメスのようだ。

つづく ■


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