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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

  • 岩本貴志

「続、カイツブリ観察日記」26、お父さん子、お母さん子

最終更新: 11月12日

このブログでは、2018年に東京の井の頭公園の池で繁殖したカイツブリの子育ての様子を、写真と共に紹介しています。

ヒナたちは3羽皆元気だ! 7月2日、ひょうたん



巣の流されてしまったひょうたん橋ファミリー。


あれから何日も経ってしまったがヒナたちは元気でやっているだろうか?




巣が無くなってしまったので、どこにいるかちょっと心配していたが、巣からちょっと離れたところにすぐに見つけることが出来た。


ヒナたちは十分に成長、巣が無くても大丈夫だったようだ。

ヒナ3羽とも全員無事に元気でやっている。

場所はひょうたん橋から100メートルほど離れたところ、そこを中心に活動しているようだ。


ヒナたちが大きく成長したので、親鳥も安心して、ヒナを置いて遠くに行く事も多くなってきた。


カメや、ヘビなどの外敵に対して、子供たちだけで対応出来ると見越しての事だろう。

もしくは、そんな外敵が近くにいないと見越してなのかな。

こちらのヒナたちも、弁天池ファミリーのヒナたち同様水中を潜るようになってきた。

2羽のヒナは水の中、1羽は兄弟たちの泳ぎを水に頭を入れて観察。7月2日

親鳥もオスメス交代でヒナの世話をしている。

ここ、ひょうたんファミリーは、お隣さんのカイツブリも近くにいないので、両親とも余計な心配をせず子育てに集中出来ているようだ。

雛たちは親鳥が餌を運んできてくれるまでの間、何度も潜ったり遊んだり、体は大きくなり、活発に活動しているので、お腹はものすごくペコペコだ。

ヒナたちは、水の中に潜り、狩りは挑戦するのだが、なかなか餌を捕まえられない。

捕まえられるのは、小さな虫ばかり。

それもほとんどが水面に漂う、溺れた虫君たち。

お父さんお母さんカイツブリの捕まえてくるのは、主にちょうど食べごろの大きさの魚たち、ヒナたちにとっては大のご馳走だ。

小さな昆虫とは栄養も、ボリュームも、味もまるっきり違う。

獲物をくわえた親鳥が水面に現れると、お腹を空かせた2羽は、餌めがけて競争 7月2日



どこからか餌を捕まえ、親鳥がやってくると、子供たちは我先にと競争だ。

一羽のヒナはちょっと出遅れているようだ。

それから一週間ほどの日が経った7月9日、

ひょうたん橋ファミリーの2羽のヒナは仲良く泳いでいるが、もう1羽はどこだろう?


いちばん大きな雛、1羽どこか遠出していたようだ。

心配をよそに、しばらくするとどこからともなく戻って来て、兄弟と合流する事無く、再びどこかに行ってしまった。

この日、親鳥がいちばん小さな雛の攻撃をするところを目撃した。


親鳥が雛を攻撃、間引きなのだろうか? 7月5日



小さなヒナは、何がなんだか分からない。

「今まであんなにやさしかったのに?」


首を下げてくちばしと羽を高く上げ、甘えの姿勢をとっても攻撃してくる。


それも余計に攻撃してくるようだ。

ヒナ「どうしたらいいのだろう?」

小さなヒナはお父さんが怖くなってしまった。

攻撃されたくなければ、距離を置くしかない。

今まで仲良く泳いでいた兄弟も首を傾げるばかり。


「お父さん、僕には餌もくれるし、やさしく接してくれる。」

「どうして兄弟にはあんなに攻撃するのだろう?」

「僕よりも体の小さい兄弟、僕よりも食べなければ一緒に大きくなれないのに。」

お父さんカイツブリは、兄弟の一羽、小さなヒナを追い払う事にしてしまったのだろうか?

それにしても、見ていてかわいそうに感じる。

この親鳥によるヒナの攻撃は去年にも何度も観察している。


攻撃されてもしぶとく生き抜いて大きくなったヒナもいれば、姿を消してしまったヒナもいる。

はたしてこのヒナは成長出来るだろうか?

2羽のヒナが、親鳥に近づくと、1羽にはやさしく、1羽には非常に厳しく接した。

親鳥は、唐突にヒナに攻撃を仕掛ける、それも何度も繰り返して。

このひょうたんファミリーでこの行動を見るのは、今回が初めて。

弁天池ではこの行動は、見ていない。

小さなヒナはお父さんに、付かず離れず 7月5日


攻撃されたヒナは、付かず離れずお父さんと兄弟の後を追う。

お父さんには近づきすぎると怖い顔でにらまれ、いつ攻撃されるか分からない。

そんなこんなで1羽寂しく水面を漂っていると、お母さんカイツブリが帰って来た。

恐る恐るお母さんに近づくと、お母さんは優しく餌をくれた。

あんまり甘えさせてくれないが、お母さんに餌をもらえれば、とりあえずは大丈夫そうだ。

限られた餌で効率よく子孫を残す方法。

同じ両親から生まれた子であっても皆、性格も違えば体格も違う。

多くの子を産めばそれだけ、多様な性格に恵まれるが、全てヒナがが成長出来るわけではないのだろう。

そんな何羽かいるヒナの最も弱い固体を、間引きしようとしての行動なのだろうか。

傍から見ると残酷で、かわいそうに感じる行動にも、なにかしら意味がありそうだ。

カイツブリで見られるこの、親鳥によるヒナの攻撃行動はきっと、そんな意味合いも含んでいるのだろう。

つづく■



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