
岩本貴志
「続、カイツブリの子育て」その27、いざこざ
更新日:2022年7月26日
このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。
前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。

ヒナは2羽に減ってしまった 7月2日、七井橋
思ったように更新出来ていず、だんだんと遅れてしまっていますが。
何とか更新していこうと思います。
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あれから七井橋ファミリーは、どうなってしまっただろうかか?
7月2日朝、七井橋ファミリーは御茶ノ水の橋のふもとにいた。
4羽いたヒナは2羽だけしか見当たらない。
カイツブリを観察していた人の話しによると一時間前には3羽いたそうなので、その間に何者かにやられてしまったようだ。
親鳥はその間、どうしていたのだろう?
親鳥は消えてしまったヒナの事はお構い無しに、あたりをいつも以上に警戒している。
外敵だろうか?
遠くを首を長くして注意深く伺っている。
視線の先に目をやると、つがいのパートナーが、侵入してきたカイツブリを縄張りに入ってこないように、見張っているようだ。

あたりを警戒するパートナー、きっとオスだろう
侵入者が出て行くのをじっと見張っている。
先ほどまで、侵入者と2羽の間で、激しいバトルが繰り広げられていたそうだ。

侵入者、七井橋の家族に何か文句がありそうだ
上が侵入者、以前水生物館裏で子育てしていたカイツブリ君だと思われる。
(後日聞いた話によると、水生物園の子供達は子の七井橋の、親たちにやられてしまったのだと聞いた。その事ともなにか関係がありそうだ。)
もしかしたら、狙いは「カイツブリの子育て 2018」25、誘惑、でも取り上げたように、縄張りというよりもこちがわ七井橋のメスをめぐっての争いなのかもしれない。
カイツブリの隣近所との関係も、結構複雑そうだ。
侵入者は、威厳を保ちながら何事も無かったように、橋をくぐり去っていった。
七井橋の、家族は侵入者を追い払った事になる。
ただ、もしかしたらこの事が原因で、ヒナたちの監視の目が薄くなり、1羽のヒナがやられてしまったのかもしれない。
侵入者のパートナー、先ほどはボート乗り場近くに侵入者と共に一緒にいたのだが見当たらない。
相方を置いて、どこかに行ってってしまったのだろうか?
水生物館夫婦、ヒナたちが皆やられてしまい、夫婦間あまり上手くいっていなかったのだろう。
ばらばらになってしまったようだ。
ヒナたちを無事に育て上げる親鳥は大抵みな仲がいい、そして兄弟同士も仲がいいようだ。
なにか、人間にも当てはまりそうだ。
7月8日、

七井橋ファミリー、2羽のヒナは無事育てられている、7月8日
数日後、2羽のヒナは無事に育っているようだが。
池の手前側では、2羽のカイツブリがお互い近くで、トンボなどの餌を捕まえながら泳いでいる。
求愛給餌などは見られなかったが、お互い意識しているようだ。
子供達を連れている親鳥は?その相方?
さてさてどういう事だろう?
進入してきていたお隣さんのカイツブリと、七井橋カイツブリ、出来てしまったのだろうか?
そして、上の写真を撮ったのを最後に、この2羽のヒナを見かけていない。
どこかで無事に育っている事を願いたいが。

仲良く泳ぐ2羽、新しいカップル成立なのだろうか? 7月11日
いま、この付近にヒナの姿が見当たらない。
つがいが仲良く泳いでいるだけ。
ヒナたちはどこに行ってしまったのだろう?
数日後に再び姿を現す事もあるので、生きている期待はまだあるが。
上の写真、一見ほほえましいカイツブリのカップルの写真。
管理人の観察が正しければ、
裏では、片方は5羽、もう片方は4羽、合わせて9羽のヒナの犠牲がはらんでいる事になる。
それを考えると、ちょっと複雑な心境になってしまう。
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つづく
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