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岩本貴志の勝手気まま、ブログ

  • 岩本貴志

「続、カイツブリ観察日記」33、お腹一杯!

最終更新: 11月12日

このブログでは、2018年に東京の井の頭公園の池で繁殖したカイツブリの子育ての様子を、写真と共に紹介しています。


秋の気配も深まり、冬はすぐそこ。一家だんらんの時を過ごすカイツブリファミリー


秋に子育てを始めたカイツブリは、2羽とも順調に成長。

家族もみんな一緒だ。


公園の池には他にもカイツブリはいるが、子育てをしているのはこの家族だけ。

七井橋から御茶ノ水にかけての広い範囲を縦横無尽に使い、家族での生活を楽しんでいる。


日に日に日照時間が短くなり、餌をとるのに費やせる時間は少なくなっているはず。


でも、池の魚は豊富で、子供達、栄養は十分とれているようだ。

「大きすぎて食べれないよ!」 11月15日

お父さんだかお母さんだか、ヒナに与えた餌は、フナだろう、どう見ても雛の口には大きすぎる。


餌を与えられたヒナはがんばって飲み込もうとするが、とてもとても飲み込めない。


ヒナは誤って魚を落としてしまった。

獲物の魚は、ゆっくりと池の底へと沈んでいく。


ヒナは沈んでいく獲物を追いかけるが、すぐにあきらめて水面に浮いてきた。

逃してしまった餌にもあまり未練は無いように見える。

親鳥も、一部始終その様子を見ているが、全く気にしない。


「また捕まえればいいや!」とでも思っているのかな?

「あの魚は私が食べるのにも大きすぎる。」とでも思っているのかな? 


だとすると、そんなものをヒナに与えたの?

もしかしたら弱らせた魚で漁の練習でもさせているのかもしれない。

みんな食事には、十分に事足りているようだ。


親鳥が餌を捕まえる頻度も非常に高く、ヒナは餌の魚やエビを何度も何度も食べて、今さっき食べたばかりなのに、まだ食べるの?

と思うほど、餌に恵まれている。


池の水温も下がり、変温動物の魚の逃げ足も鈍っているはず。

さらには池の透明度も非常に高く、魚は水面からでも見えるほど。

いつでも、逃げ足の遅くなった丸見えの魚、カイツブリは簡単に捕まえられそうだ。


だからなのだろう、餌が沈んでいってもそのままにしているのだろう。


カイツブリたちは、飽食の時を謳歌しているようだ。

鳥のヒナの成長は驚くほど早い。

ほんの数週間までとても小さかったヒナが、今では親鳥と殆ど同じ大きさ。


1日や2日経っただけでも、その大きさの変化がわかるほど。

ヒナはきっと、早く成長する体が、むずむず痛かゆくて、しかたがないのだろう。

特に羽を動かす筋肉なんかが、むずむずしているようだ。

僕ら人間も子供の頃の成長期、足など成長するに当たってむずむず、痛痒かった気がする。


でもカイツブリのむずむずの度合いは、成長の早さから、きっと人間の比じゃないのだろう。

むずむずする羽を伸ばす弟(推定)、11月15日

お姉ちゃん(推定)も羽伸ばし、11月15日


十分に寒くなりヘビやカメなどの外敵がほとんど活動出来ない今。

外敵の事を、そんなに気にしなくてもよく、なおかつ餌にも恵まれ、家族みんな幸せそうだ。



親鳥は繰り返し、雛のために餌を捕まえてくる。 11月2日

ヒナはお腹がいっぱい、ちょっと苦しいかもしれない。

それでも、親鳥はヒナに餌を与えようとする。

そして、子供達はそれに答え、与えられた魚を次から次へと飲み込んで行く。

「子供達を少しでも強く育てたい!」そんな親鳥の気持ちが反映されているのだろう。


6月と比べると、ずっと長くなった夜の間、ゆっくりと休んで十分に消化された餌は、すぐに体の一部になり、強い体を作り上げるのだろう。

雛にとって十分食べる事が生きていくために最も重要な事。

めげずに食べて食べて食べまくるのが、雛の仕事。

この調子だと兄弟仲良く、大人になるまで成長出来そうだ。


小鳥や昆虫などを餌にする鳥だったらとてもとてもこんな時期に繁殖は出来ないだろう。


冬の間もたくさんいる、小魚を餌に子育てをするカイツブリ君だからこそ出来る秋の子育て、


この時期に繁殖をするメリットも結構あるんだなー。






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