- 岩本貴志
ニコン Ai Nikkor 24mm f2sレビュー、被写体を選ぶオールドレンズの魅力
最終更新: 2日前
今回は、いまだ時々使用しているニコンの24mmについて、購入した経緯、使用感、画質などについて、ご紹介しようと思います。
以前50mmf1.2についてご紹介したので、マニュアルレンズ2本目のご紹介となります。

Ai Nikkor 24mm f2s と純正フードHK-2
いつもながら、管理人の独断と偏見、誤字脱字、間違えなど多々あるままですが、とりあえずはアップする事にします。
後々、少しずつ間違いを正しつつ、作例写真等、充実させていく予定です。
目次
■
広角の定番の24mm?
ズームレンズが全盛になる以前の昔、50mm単焦点レンズがボディとのセット販売されるのが一般的だった。標準レンズといえば、誰もが文句を言わず50mm、そんな時代。(1980年代)
50mmの焦点距離、対角の画角が46度と、程よい遠近感で、見た感じに撮りやすい。値段もそう高くない上、f値は1.4と明るいものがほとんど。値段と性能、コスパの非常に高いレンズという事で、セットレンズとしての選ばれていたのだろう。
50mmは管理人も大好きなレンズのうちの1本で、マニュアルのオールドレンズ、Ai Nikkor 50mmf1.2sは今でもよく使用している。
ただ、50mm一本で撮影に挑もうとすると、もっと広い範囲が撮りたくなってくる。
そんな時に欲しくなるのが広角レンズ、24mmにするか、28mmにするか、結構迷うところ。
画角の違いは28mmの対角74度に対して、24mmは対角84度と、差は10度。
この画角の違い、撮影していると、結構大きな違いに感じる。
ズームレンズは昔からあったが、単焦点レンズと比べると、画質が安定しておらず、大きく、重く、なおかつ値段が高い。
やはり値段が安く、画質の安定している単焦点レンズを選ぶ事になるのだ。
50mmの次の広角レンズの定番といえば28mmだが、撮影していて広角らしい広角となると、24mmからだと勝手ながら思うのだ。
28mmは、室内撮影では画角があまり広くないので、取り回しが難しい。
画角的にパースが強く発生しないので、24mmは標準レンズ的にも使える万能レンズで、一本で結構何でも撮れてしまう。
それを物語るように、コンパクト単焦点レンズ搭載カメラには、28mmレンズが搭載されているものがけっこうある。代表選手として、長年世代を重ねて販売され続けているリコーGRシリーズがあげられる。
28mmと比べて24mm になると、画角が広い分、遠近感、パースがかなり強調されるので、標準レンズ的に使うのは難しい。
標準レンズ的要素が薄れる、ということで24mm が、広角レンズの代表と、勝手に考えるのだ。
全てはフルサイズ相当でのお話。
50mmと最適な組み合わせ(個人的結論)
愛用のAi Nikkor 50mm f1.2s との発色や味わいを統一しようとなると、当然ながらニコン短焦点広角レンズが欲しくなってくるのであった。
24mmが上記の事柄から50mmとの最適なコンビネーションという結論に至り、購入を決めた。
どちらの画角も標準ズームレンズの画角の中に入ってしまう焦点距離、単焦点レンズの自由自在に変えられない画角、一見不便に感じる。
そんな単焦点レンズ、使ってみると多くのメリットがあるのだ。
単焦点レンズのメリット
短焦点レンズを使う理由はいろいろとあるものだ。
ちょっと思いつくままに上げてみた。
単焦点レンズの魅力
頭の中に画角のイメージがしっかり作れる事。
撮影時も、固定された画角の中、よりフットワークを生かして撮影する事になるので、結果が良くなる事が多い事。
遠近感のパースなども固定されるメリットもある。
それと、短焦点レンズ、使用レンズの少なさによる抜けの良さと、その焦点距離に全ての点において最適化されたレンズ設計。
ズームレンズと比べると、軽量コンパクトで明るい。
気持ちいい発色と抜け。
自然なボケ味。
オールドレンズの魅力は
オールドレンズの魅力
補正されきれていない収差の味わい。
カチカチにシャープに写りすぎない、柔らかさ。
フレア、ゴーストなどが発生しやすさ。特殊効果になったりする。
当時のコーティングによる当時の発色の再現、今とは違う独特の発色。
高精度で加工された金属部品を多用して作られた、しっかりしたレンズ。
マニュアル専用なので、マニュアルでの操作感は格別。
補正し切れていない収差が、逆によい働きをする事が結構あるので、おもしろい。
ここまで書いたら、新レンズの魅力も思いついたまま上げてみた
高次元にほとんど確認できないくらいまで補正された収差たち。
超高画素センサーカメラでの、超高画質撮影でも十分対応出来るほどの解像度を持ったレンズたち。
内面反射を極限までおさえられたレンズデザイン。
レンズ表面のコーティング、極限まで高められた透過率、ほとんど無色透明だ。
高次元に組み合わされた、特殊ガラス類、非球面ガラス、等々ふんだんに使われているにもかかわらず、安価な価格。
つきつめていくと、めちゃくちゃシャープで、見たまんま。
メーカーごとの違いも無くなっていってしまいそうだ。
ちょっと話がそれてしまったが、単焦点レンズに再び話を戻す事にする。
ズーミングのフットワークのいらない被写体、自らが動けば用が済む被写体では、好んで単焦点レンズを使用する。
単焦点レンズだと、古いレンズでもそこそこの性能を持っているので、現在のフルサイズデジカメと組み合わせても結構使えるのだ。
多少残る収差や、若干の抜けの悪さによるハレーションやフレアなどが、写真に味わいを与えてくれる。

10群11枚のAi Nikkor 24mm f2s f2.8に絞っての遮光の様子
この24mm、購入したのは20年ぐらい前のはるか昔、中野の店で中古で購入した。
ニコン純正のオートフォーカス、AF Nikkor 24mm f2.8もあったが、のズームレンズと変わらないf2.8の明るさと、塗装せずに組み立てられたプラモデルのような安っぽいデザインがどうも好きになれず、MFレンズを選ぶ事にした。
MFのf2.8もあったが、一絞り明るいマニュアルのAi Nikkor 24mm f2.0を購入した。
f2.8とf2の明るさの差、これは大きい!
短焦点レンズを購入するからには、ズームレンズより明るくなくては、というのが管理人のモットー。
上の写真、Ai Nikkor 24mm f2s をf2.8に一絞り絞ったレンズ内遮光の様子。
内面反射も多少見えているが、当時のレンズとしては優秀だと思う。
今思うと、オールドレンズ、多少フレアを残すため、わざと内面反射を残していると感じる事もある。
実際どうなのだろう?
手を抜いていただけなのかな?
それとも、計算してフレアを出していたのかな?
使用してみて

シットリマイルドなフォーカスリングと一段ごとにクリックの付いた絞りリング
当時のほとんどのレンズには、当たり前のように施されていたものだが、今ではありえないようなレンズ情報の掘り込みとさらに色分けされた塗装。
絞りリングは一段ごとにクリックが付いていて、操作感は良好だ。
Aiとなって必要なくなった、絞りリング上部の絞り連動カニづめだが、何かニコン、マニュアルレンズのシンボルのようにも感じる。
光学的にカメラのファインダー越しに見られたレンズの絞り値、その絞りリング手前の小さな数字に光を導くように、小さな穴がくり抜かれている。ここら辺の細かな気遣い、当時のニコンらしさ、ものづくりの真面目さを感じる。
当時ニコンの有料サービスで、このカニづめを取り外して、飾りねじで埋める作業を行っていたが、(2000円ぐらいだった気がする)もちろんそんな事はしなかった。
ニッコールマニュアルレンズ、この爪を取ってしまうと何か間抜けに見えてしまうからだ。
パンフォーカス撮影に便利な表記
レンズ上部に記された、パンフォーカス撮影に便利な表記。
数字を見なくとも、色の違いでピントの合う範囲が一目瞭然、広角レンズでパンフォーカスで撮影する際には非常に重宝する。
ただ、今時の高画素デジタルで撮影するとなると、この範囲の半分ぐらいを見たほうが良いのかもしれない。
このピントの合う範囲というか、合っているように見える許容範囲、被写界深度といったほうが正しいだろう。
レンズは焦点面だけにピントが合うのだが、若干ピント面からずれてもある程度まピントが合って見えるもの。
点光源の被写体、ピント面からずれるにつれて、少しずつ円形状に大きくボケていく。
そのボケた円の大きさ、ピントが合っているように見える範囲のボケの円を、許容錯乱円と言う。
許容錯乱円の大きさ、フィルム時代は31.4μと規定されていたらしく、対角18cmのポストカードの写真を45cm離れて見て、視力1.0の人が、ぎりぎり分解できる目の解像度だそうだ。
今時の高画素カメラで撮影して、大画面でピクセル等倍などで出してみるものならば、31.4μの円など、とても大きくボケて見えるだろう。
ただ、写真の本質は全体の雰囲気、そういった点では今も昔も変わりなく、このパンフォーカスの範囲の表記は今でも目安として十分使えるものだと感じる。
撮影情報をほとんど教えてくれない、今時のレンズ
距離目盛もなければ、パンフォーカスの表示も省略されて、無くなってしまった最近のレンズたち。
カメラが、撮影者に対して、
「俺のやる事に黙って従え!口出しするな!」とでもいっているようである。
もしくは、「私のやる事に対して、いちいち口出ししないでちょうだい!!」かな?
カメラの中で何が起こってるのか、レンズは何も教えてくれない。
そんな口うるさく意地汚いレンズに対して、隠し事なく、黙っていつでも付いてきてくれる相手がマニュアルレンズなのだ。
そんなマニュアルレンズ、手振れも精密に再現してくれる。
ボディー内手ブレ補正だと補正されてしまうが。
そんなやさしい魅力もマニュアルレンズにはあるのである。
最近のレンズは秘密主義?撮り手はアホだとでも言わんばかりで、何もいじられたくないようだ。
それとも、そんな情報伝えるよりも、シンプル イズ ベストで、情報が無いほうが売れるのかもしれない。
売って何ぼの営利企業、それだったら仕方が無いな。
こんな管理人のような変わり者の言う事を効いて商品を作っていたら、つぶれてしまう。
50mmf1.2同様、フォーカスリングはシットリ滑らか。
若干、50mmよりも軽い感じがする。
この硬さ、経年劣化でグリスが硬くなったりもするもの。
分解清掃で再び回転の感触の硬さに関しては、グリスの塗る量や場所で自由自在に調整出来るそうだ。
Ai 24mm f2sは、購入以来20年経過した今も、その滑らかさはほとんど変わらない感じだ。
ゴムローレットの滑り止めもブヨブヨにふやけたりせず、購入当初の感触のまま今に至っている。
無限遠から最短撮影距離までの回転角は、およそ90度と、フォーカスのストロークはマニュアルレンズにしては若干短い感じがするが、別に問題なく使える。
最短撮影距離は30cmと、今時の24mmとしてはあまり寄れないが、当時のレンズはだいたいこんなものだ。
ちょっと寄りが物足りないなと感じる事も結構ある。
レンズ逆付け(リバース)アダプター
このレンズ、さらに被写体をぐっと引き寄せて撮る裏技が出来るレンズでもある。
別にこのレンズ専用ではないが。
その裏技に使う製品がこちら

ニコンリバースアダプター
片側には52mmの、フィルター同様のネジが切ってあり、反対側はカメラボディに装着出来る仕様。
レンズの表裏逆に装着して撮影するアダプター、まさしく裏技。
ステップダウンアダプターなど使用すればさらに大きいフィルター径のレンズも装着出来るが、基本は52mm。
ニコンのフィルター径52mmにこだわっていたのはこんな点にもあったのだろう。
逆付けした場合、レンズの焦点距離が短くなるほど、より拡大して撮影できるのだ。
という事で、この24mmが、この逆付けアダプターを使用して最も拡大出来るレンズという事になる。

中間リング(PK-11、PK-13)を装着
このレンズ逆付けアダプターと中間リングを使用すると、超高拡大撮影が結構な高画質で出来るのだ。
どういう使い方かというと、写真の逆付けアダプターを使用、さらには中間リングを挟んで使うのだ。
当然、近距離の極狭い範囲しかピントは合わないので、使い勝手は良くないが、そんな強拡大の撮影、手軽に撮れないのもまた確か。
上のシステムで撮影倍率を見るため定規を撮影すると、長辺に9.2mmの範囲が入ったので、撮影倍率は3.9倍で撮影出来る事が分かった。
中間リング無しで撮影すると、14.5mmの範囲が入り、撮影倍率は2.5倍。
どちらも、かなりな拡大率となる。
この方法だと、フォーカスリングをまわしたところであまりピントは変わらないので、カメラを前後に移動してのピンと合わせになり、撮影倍率はほぼ固定になる。
通常最短、撮影距離30センチから、いきなりの超高拡大で、つなぎとしては使えない特殊な拡大撮影方法。

フィルター表面を這うカビの菌糸
特に大きな撮影倍率が必要な時、便利な機能だ。
上の写真、フィルターの表面に生えたカビを、上の組み合わせで最高拡大率3.9倍で撮った写真。
画面の中に、ミクロの小宇宙が広がった。
上の写真はノートリミングで出したもの、画面周辺までちゃんと像を結んでいる様子が分かる。
絞り設定が自由自在オールドレンズ、こういった特殊な使い方にも、文句をいう事もなく黙って従ってくれるレンズなのだ。
この使い方、絞りリングが付いていれば、ほとんどのレンズで可能だ。
開放だけだったら、別にニューレンズでも可能だ。
レンズの画質
レンズ構成はAi Nikkor 24mm f2.8sのレンズ構成が9群9枚に対して、Ai Nikkor 24mm f2s は10群11枚とレンズ枚数は若干増えている。
一段明るくするため、増える収差をおさえるため、よりがんばっているのだろう。
今時のレンズのように非球面レンズを使っていない、全て球面のレンズ。
使用し始めた頃は、あまり画質のいいレンズでは無いとがっかりしていた。
風景などを開放付近で撮ると、サジタルコマフレアが大きいのか周辺部分がぼやけた感じとなる。
正直、所有していたものの、あまり使用していなかったのもまた事実。
ただ、デジタルの時代となり、デジタル一眼で撮ってみると人物などの撮影、背景をぼかすような撮影では思った以上にいい結果を出す事に気がついた。
デジタルは現像代もかからない、いくら撮ってもただだ。
という事で、テストを繰り返していくうちに、レンズの向き不向きの詳細が分かってきたのである。
発色はクールで渋い、昔のニコンカラー。
発色や、味わいの違いをあまり感じないので、50mmf1.2との相性も非常にいい。
被写体に近づいてのポートレートの撮影にはなかなかの味わいをもたらしてくれるのだ。
開放でも周辺部分でもピントに芯が残っており、十分に使える。
フワッとした感じがソフトフォーカスレンズのようで、状況によってはいい雰囲気をかもし出してくれる。
非球面レンズを使用していないからなのか、素直に発生する球面収差が、画面に柔らかさを、かもし出しているように感じる。
ボケに関しても特に柔らかすぎず自然にボケるので、独特の雰囲気をかもし出してくれる。
こちらも、50mmf1.2とつながる感じ。
像面湾曲が大きいからなのか、中心部と周辺部で多少ピンの位置が違うように感じる。
これは、風景などの撮影ではけっこう気になってくる。
昔のマニュアルレンズ、滑らかに操作出来るフォーカスリングと、絞りリングが相まって、動画撮影での操作性は非常に高いので、マイクロフォーサーズに限らず、フルサイズでもよく使う。
その柔らかいながらも、柔らかすぎない描写、今時のレンズと一味違った画質もまた、使いがいを感じさせてくれる。
星空作例
星の撮影では周辺に大きなサジタルコマフレアが発生。
f2.8はかなり厳しいが、f4まで絞るとそれなりに使えるようになる。
下の写真はいずれもf4に絞っての撮影。
露出は168秒、ISO1600。撮影日は2013年。

全体像、24mmf2をf4まで絞って撮影
全体的に見れば、それなりに見られる画像。
f4まで2段絞っているにもかかわらず、4隅の光量が急激に落ち込む様子が分かる。
小さなフィルター径を採用した弊害なのだろう。
まず、中央部をピクセル等倍で出してみると。

中心部分をピクセル等倍
球面レンズだけのレンズでも、中心部分の画質は非常にいい。
なかなかの好印象。
非球面レンズを使っていない広角レンズ、オールドレンズも中心部はいたってシャープ。
さて周辺部分を見ることにしてみよう。

工の字をした独特な形サジタルコマフレアが発生した
中心部分の画像と比べると、2段絞ったにもかかわらず不思議な形をしたサジタルコマフレアが発生した。
50mmf1.2をf2.8で撮ったサジタルコマフレアよりもずっと大きい。
天体写真をフルサイズで撮るにはあまり向いてなさそうだ。
APS-Cサイズだと、周辺部はどう写るだろう?

放射状にコマ収差が発生、周辺に行くほど大きくなる
画角をAPS-Cサイズに狭めると、かなり画質は向上した。
しかしながら、画面中心(左上)から離れ、周辺部(右下)に行くにしたがって放射状に伸びる収差、コマ収差が大きくなっていく様子が分かる。
上の作例から、シャープネスを求める天体はもちろん、風景の撮影にもあまり向いていないレンズだという事がわかる。
更なる注意点として、
もともとフィルム用に設計されたレンズ、センサーへの入射光の角度の関係か、状況によって画面周辺部に色のにじみが目立つ事がある。
50mmf1.2では見られないので、当時の広角レンズの特性なのかもしれない。
フィルター径52mm、と焦点距離24mmレンズとしては小さな口径、上の作例でもわかる通り、周辺光量の落ち込みはそれなりに大きい。
また、PLフィルターなどの使用にも注意が必要で、薄手のものでなければ、すぐにけられてしまう。
まとめ
このAi Nikkor 24mmf2sのレンズ、画質的には特に優秀とはいえないが、条件によってはなかなかな、いい雰囲気をかもし出してくれる。
球面レンズだけで組み上げた24mm、風景や繊細さが求められる撮影にはあまり向かず、そういった撮影ではあまり使わない。
そんな癖のあるレンズではあるが、特に人物などを、撮影するのが面白いレンズだと感じる。
操作性がいいのはさておいても、その独特の雰囲気を出すため、あえてこのレンズを使ったりするほど。
子供など印象的な写真を撮ろうとする時、あえてこのレンズをカメラバッグに忍ばせたりする。
撮影していて、24mmという画角に慣れているらかもしれないが、50mmとの組み合わせてよく使う。
今では、焦点距離24mmが、個人的に広角レンズの画角として定着した感がある。
何よりも、今時の出来過ぎ君24mmレンズよりも、レンズのサイズが非常にコンパクト。
カメラバッグに忍ばせてもほとんど苦にならない。
オールドレンズを楽しむ醍醐味の一つは、設計者が、がんばって消そうとしているものの、当時の技術では落としきれていないで残った数多くの収差たち。そんなレンズの収差をいかに作品に生かしていくか。
当時の技術者は、腕をふるって、そのコスト内での最高の画質を求めて作っているはずだ。
非球面レンズを使っていないレンズの素直な収差を残した写り。
被写体を選ぶが、結構使い甲斐のあるレンズだと感じるレンズだ。
天体や風景、カチカチのシャープな写真を撮るため、今時の出来過ぎ君レンズも気になるところ。
ニコン純正24mmf1.8が2014年9月に発売となったが、機械絞り連動は残ったものの。
フォーカスを動かした感触、なんかゴリゴリした感触で好きになれない。
画質に関してはかなり良さそうなのだが、ある意味趣味のレンズ、このままMFでいいなーとも思っている。
シャープに撮るのであれば、ズームで済ませばいいやと。24mmはニコン第三元、2本のレンズがカバーしている画角。
別になくても困らないのである。
もし買うなら、
ニコン純正24mmf1.4も気になるが、値段と性能のコストパフォーマンスを考えると、シグマになってしまうかな?
20万越えの出費、ズームレンズで代用の効く趣味のレンズには、なかなかに厳しい。
とりあえず。
■
最後までお読みいただきありがとうございました。
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