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太陽撮影テクニック!活動の弱まっている太陽黒点の様子を撮って観てみよう

最終更新: 10月28日

前回、無黒点太陽について取り上げました。


今回は、太陽の活動、結構簡単に観測する事が出来るので、そのやり方と、注意点などを取り上げる事にします。


※太陽の撮影は、機材の破損やら、失明の危険やらと非常に危険を伴います。


注意事項を十分理解のうえ、撮影に挑んでみてください。


なかなか出てこない太陽黒点。


最近何かと話題に上がる、異常気象。

長雨等々、太陽の活動が、何らかの影響を与えている事は間違い無さそうだ。


とてつもないエネルギーを途切れる事無く地球に照射し続ける太陽。


地球太陽から受け取るエネルギーは、たったの1時間ばかしで20世紀後半から全人類が消費してきたエネルギーに相当するほどだという。


そんな母なる太陽、活動のちょっとした変化も、地球には大きな気候の変動をもたらす事になるのは明白な事実。


もしこの母なる太陽がちょっとでも機嫌を損ねて、10パーセントもその放出するエネルギーを変化させる事になれば地球はたまったものではないだろう。


幸い、太陽の機嫌が変わってもその変化は1パーセントほどに留まってくれているという。

地球上に生命が安定して繁栄しているのも、そのおかげだ。

宇宙には、そのエネルギーの放出量を大きく変化させる変光星は、星の数ほどあるのだ。


前回のブログに取り上げた通り、今、太陽の活動は非常に弱まっている。

11年周期の活動の変化と、100年周期の変動、その最も弱まった時期がいま重なっているのだ。



ND400とND16を重ねて、ND6400相当



太陽の撮影方法


太陽を撮影するには、ものすごく明るい被写体なので、NDフィルターが必須になる。


※絶対にNDフィルターを付けずに、光り輝く太陽に望遠レンズを向けてはならない!また、直接肉眼で見ないこと!


機材が壊れる原因になったり、目を傷めてしまう。

レンズで集光された太陽光は非常に危険!

NDフィルター無しでカメラを太陽に向けると、カメラの中が瞬く間に溶け出してしまう!



その危険を十分理解して、防御策さえしていれば、太陽の撮影は結構容易。

防御策を十分理解し講じていれば、危険ではない。


シャッタースピードも速いので、太陽表面の様子は手持ちで簡単に撮影する事が出来る。


NDフィルターの使用であるが、

太陽の輝度はものすごく高いので、相当に減光する必要がある!

合計ND3200以上をおすすめする。


管理人は、太陽を望遠レンズで撮影する時はND400ND16を重ねて使用している。

合計すると

400x16 = 6400

ND6400相当。

ND4001枚だけでは、とてもとても減光量が足りない。

なので重ねて使う。


太陽に特化して撮影するのであれば、ND100000とかでもいいが、太陽専用フィルターとなってしまうので、他の撮影でほとんど応用できない。


太陽専用として使うのであれば、この右に出るフィルターはないが、他の撮影でも応用の利く、このND400ND162枚を重ねる方法を個人的オススメする。


重ねる時は、より大きく減光するフィルターを外側にするのが基本。

内面反射を抑えるため、最初に減光してしまえ!という事。



600mm太陽撮影システム


太陽撮影に適したレンズ


レンズは望遠300mmf42倍テレコン(TC20E)をつけて600mmf8として使用。

今回はISO64で、絞りは一絞り絞ってf11

これでシャッター速度は1/6400秒


このシャッター速度であれば600mmでも手持ちが可能だ。


このニコンのAF300mmf4Dレンズ構成は6群10枚

テレコンバーターのTC20E6群7枚

フィルターが2枚


フィルターを含めて合計、14群19枚構成

太陽のような高輝度の被写体を撮る時は、なるべく枚数は少ないほうがいい。

これは、全ての被写体に対していえる事か・・・


テレコンとフィルターを重ねても14群なのは、短焦点レンズは使用レンズが少ないから。

14群という事は反射面は28面


ちなみにタムロンの新しい150-600mmは、13群21枚

フィルターを2枚重ねると、1群多くなる。

最近のズームレンズだと大体これぐらいの枚数使っている物が多い。


最近のコーティングの性能は非常に優れ透過率が高いので、そんなに気にする必要は無いが。



太陽、撮影画像


さてさて、上のシステムで撮影した、最新太陽の様子を紹介する。




7月12日現在も黒点は出てこない



拡大率も最近の高画素センサーであれば600mmでも結構細部まで映し出す事が出来る。


撮影のコツは何枚も撮る事。

太陽に熱せられた昼間の大気の状態は非常に不安定、一枚一枚写り方が違ってくる。

この揺らめきの状態は瞬間瞬間に変化している。

より、安定した一枚を撮るためには何枚も撮る必要がある。


それと後で表面の状態を強調したりするために、ビット数のなるべく多いRAWで撮る事をオススメする。


上の写真は午前中に撮った写真、だから左側が北。



下の写真は、太陽表面に合わせてコントラストを上げたもの。

上と同じ写真だ。



コントラストを上げると、太陽表面の活動の様子が見えてきた



小さくわかりずらいので、分かりやすいようにピクセル等倍まで拡大してみた。



微妙な濃淡が分かりやすくなった、ピクセル等倍



太陽表面、光球の様子が良く分かる。


光球6000度ほどで輝く熱いガス、写真から太陽表面がウジャウジャと対流している様子がみてとれる。

周辺部にいくほど暗く見えるのは光り輝く光球の外側にも、光を遮る半透明のガスがあるという証拠。このガスの層を彩層という。

光球のウジャウジャの模様、太陽の直径が地球の108個分という事をを考えると、その大きさは地球規模だという事が分かる。



デジタルの時代、このような手軽な機材で太陽の様子をここまで観測できてしまう。


上の写真の太陽表面、画面下部にちょっと暗い部分がみられる。

もしかしたら黒点の出来初めかもしれないが、カメラセンサー由来のものかもしれない。

ちょっと調査してまたの機会に報告しようと思う。


(センサー上の汚れでした)


どこかの天文台の発表やら、テレビのニュースなど待たずしても自分で撮って確認出来る太陽活動の様子。


NDフィルターと望遠レンズがあれば簡単に撮る事が出来るので、注意事項を守り、ぜひともチャレンジしてみてはいかがだろうか。


もしかしたら今の状況、400年前に起こった黒点がずっと現われなかったマウンダー極小期、第二段の始まりなのかもしれない。


もしそうだとすると、今のような天候不順や大雨が70年ばかし続く事になるのだろうか。



※最後に再び、注意事項!


※太陽を撮影する際、絶対に太陽を直接肉眼で見ないこと!

  • NDフィルター無しでカメラを直接太陽に向けないこと!(カメラ内部が溶けてしまう!)

  • NDフィルターも最低合計、ND3200以上を取り付けること!

  • NDフィルターはレンズの先端、太陽側に取り付けるものを使用すること!(後部フィルターだと、集光された光はNDフィルターをも溶かしてしまう!)

  • NDフィルターを取り付けているからといっても、カメラを太陽に向け続けないこと!撮影が終わったらカメラを太陽からそらすこと!(有害な光が全て防がれているわけではない。)

  • もし、カメラを太陽に向け続けるのであれば、ND100000などの十二分に減光された、太陽専用フィルターを使うこと!


太陽を撮影するのには非常に危険が伴うので上にあげた点は厳守する事!


もし上のうち一つでも分からない事、十分理解出来ないのであれば、太陽の撮影は試みない事!

太陽を視野に入れる際、三脚を使っているのであれば、地面に投射されるカメラとレンズの影を見れば、太陽を見ずにとも簡単に視野の中に入れる事が出来る。


とにかく太陽は直接見ないこと!

見るのであれば日食グラスを使う事!



なんか、危ない事ばっかりだなー!


太陽は、それだけ強烈なエネルギーを照射しつづけてくれているという事。

核エネルギーを別にすれば、地球上全てのエネルギーの源だと言うことだ。

化石燃料にしろ太古の昔の太陽エネルギーが形を変え、化学的に保存されているにすぎないのだ。




つづく


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